ウサギの耳が付いた
バスから降りてくるたくさんの
幼稚園児の先頭に立ち、
ロケットのイラストが付いた旗を持って
遊園地へ誘導するウサやん。
そして、最後に降りた女の先生と
ハイタッチして、その列の後方に続く
ウサぴゃん。
保育園児に囲まれて、園内に
設置された小さなふれあい動物園で
ヤギやヒツジにエサをあげる
ウサやんとウサぴゃん。
小学生たちと一緒に
ジェットコースターに乗り、
両手を上げているウサやんと
必死にしがみついているウサぴゃん。
近所のおばあちゃんたちと
観覧車に乗ってお茶をすすり
世間話をしている
ウサやんとウサぴゃん。
たくさんの人が集まった
ロケット広場で
何故かハリセンを持って
ドツキ漫才をしている
ウサやんとウサぴゃんw
遊園地入り口に飾られた
今月の観客動員数をグラフで示すボードが
うなぎ登りとなっている。
地元のケーブルテレビ。
市民遊園地の入り口を映し出す。
そんなグラフからカメラが引いて
マイクを持った女子アナの姿。
頭には、ピンクのウサ耳。
女子アナ「はい、今日は
最近話題の人気スポットに
やって参りました。
懐かしいですねー、
私も子供の頃は、何度も
通った記憶があります。
ロケットのオブジェが有名なんですよ」
カメラがパンして、大きなロケットの
オブジェ頭を映し出す。
女子アナ「あれは、我が街が生んだ
芸術家・ツジツマヒロシさんの
魂のこもった作品です。
実際に月面に着陸した
アポロ11号がモデルなんですね。
そうです、この我が市民遊園地が
今や、ホットスポットとして
人々を集めているのです!」
再びカメラがパンして
中央に、ウサやんを捉える。
女子アナ「そして、その立役者と
なったのは、遊園地のマスコットこと
月の妖精・ウサやんです!」
卯川「いや、俺はただの人間やしw
ここで契約社員として働いてたんやけど
こういう風に、契約では
喋ったらあかんのに、喋ったりしてるから
もう契約破棄されて、今は着ぐるみを来た
ただのおっさんです(笑)」
女子アナ「でも、その契約から
解放されたからこそ、自由の身となり
そのぶっちゃっけキャラが
逆に親しみを感じて、人気になったと?」
卯川「全く実感ないですねw
確かに最近になってようやく
市民の方から、ウサやんと気軽に
呼ばれて、遊園地も賑わってますが、
なんせノーギャラのボランティアな
もんで、正直しんどいですσ(^_^;)」
女子アナ「でも、誰かに
支えられてるんじゃないですか?」
卯川「そうやね、もうヒモと言って
いいくらい、支えられてますσ(^_^;)」
女子アナ「それが、噂の遊園地の女神、
ウサやんの恋人こと・ウサぴゃんです。
ってあれ、ウサぴゃん、どこですか?」
卯川「あ、また、逃げました?
ウサぴゃん、恥ずかしがり屋さんで
テレビとか苦手なんですよw」
女子アナ「という事は?」
卯川「ぜひ、遊園地まで足をお運び頂き、
その可愛い姿を、直にその目で見て下さい」
ウサやん、思わず土下座w
女子アナ「こらー、引っ張ルナーw
あ、ここ、お月様に掛けての
ルナですよw
見たいですねー、ウサぴゃんの姿。
以上、現地から中継でした。
チャンネルは、そ・の・ま・ま(はあと)」
そんなテレビを見ていた
雨宮不動産の雨宮。
最近建てた、高層ビルの最上階。
眼下に見える、市民遊園地。
雨宮の部下が、側に控えている。
雨宮「・・・何なんだ、この茶番は?」
部下「坊っちゃんが軽く振った
あの辻褄美月を、甘く見てたって事です。
彼女はあらゆる手を使い、各方面から
市民遊園地が、注目を集めつつあります」
雨宮「坊っちゃん言うな、僕が
今は社長だ!」
部下「その社長の責任は、重大かと。
市民遊園地の観客動員数は
この一ヶ月で、去年の三倍です。
ま、去年が五千人とか、あり得なく
低すぎる数字なのですが。
だからこその、遊園地廃止で
我が社の開発計画だったはず」
雨宮「一万五千。。。」
部下「そう、全市民の約半数です」
雨宮「あの数字狂の女、しっかり
照準を合わせてるぢゃないか」
部下「いえ、もう実際は、
非公式ながら、市民遊園地存続の会なる
スマホのアプリを立ち上げ、
手軽に署名出来る事から
その数字は、三万を軽く超えてます」
雨宮「はい?」
部下「市民のみならず、その市外からも
注目されているって事です」
雨宮「ま、まずいぢゃないか」
部下「それどころか、ネットニュースで
我が社のある事ない事、いや
確かにあるんですけど、
黒い噂が流れつつあります」
雨宮「・・・・・・」
部下「もう市民遊園地からは
手を引かれますか?」
雨宮「あ、そうだ。逆にあの女の
黒い情報も流してやればいい。
あいつは、あの〇〇〇〇細胞を
でっち上げた一味ぢゃないか」
部下「それならとっくに
ニュースとして流れてます。
自ら暴露してるみたいで、それが
逆に、悲劇のヒロインとして
辻褄美月ことウサぴゃんが
人気を集めてます」
雨宮「・・・八方塞がりぢゃないか」
部下「社長、御決断を」
雨宮「嫌だ、まだ引かぬ。
今時、ゆるキャラごときに負けんわ」
市民遊園地。
運営事務所で、ウサやんこと卯川と
ウサぴゃんこと美月が、
頭の着ぐるみを外して
ウチワで扇ぎ合いをしていた。
ぐったりの二人。
卯川「・・・もう死ねる季節に
なってきたな。脱水症状寸前だった」
美月「・・・私はすでに
脱水少女です(T_T)」
卯川「自分で少女言うな、
アラサーがw」
美月「心はいつでも、少女です(〃ω〃)」
卯川「せやけど、もう首尾は万全。
こんだけ客を集めたり、
マスコミを使って人気も集めたから
雨宮も、もう手を引くんとちゃうかぁ?」
美月「いいえ、この数字を
とりあえず、今年いっぱいは
キープしましょう。
ひとときのブームだけでは
また開発計画が持ち上がります。
ブームではなく、定番にするのです」
卯川「だってよ。
お前らも見習え。
この遊園地の体たらくは、
お前らが招いた事やろうが」
二人のすぐ側で、新たに制作した
ウサやんとウサぴゃんグッズを
手作業で袋詰めしていた
事務員たちは、頭を掻く。
卯川「なんで、もう契約を切った俺と
全く関係のないミツキちゃんが
ここまで頑張ってんねん。
アホみたいやないか」
美月「善意のボランティアは、
やりがいがありますし(〃ω〃)」
卯川「お前もアホか、これは労働やw
収益は、遊園地の補修に回すとしても
一部は、俺らに寄越せよ。
ボランティアはタテマエぢゃ(笑)
市から補助金を貰ってるお前らが
キリキリ働け」
美月「市議の父も言ってましたが
市の遺産は、援助だけでは賄えない。
自立してこその、遺産だと」
卯川「ちゃんとメモっとけ、
今のミツキちゃんの言葉を。
公務員こそ向上心もなく、
テケトーに働くな」
事務員たち「これから頑張ります!」
卯川「ま、この遊園地も時代に
取り残されて、自信を失ってただけや。
キッカケがあれば、蘇る土壌が
あったんや。ミツキちゃんもな」
美月「え・・・」
卯川「人間も自信を取り戻さんとな、
厳しい時代は生きていかれへんねん」
卯川は立ち上がり、
美月の頭を撫でた。
卯川「そろそろ行こか、
あんまり待たすと子供たちに
事務所を襲撃されるw」
美月「(満面の笑顔)はいっ!」
卯川と美月は、頭の着ぐるみを被り
元気良く事務所を出て行くのだった。
つづく。
終わらんw
けどもう、ゴールは見えた(笑)
まだ満月には、日があるしな
気楽に行こう。
最近のニュースの話?
アメフトな、いろんな立場が
絡み合って、あんなプレーが
出たんやろうけど
何やろなぁ、その悲しい生き方。
もっとそれぞれプライドを持って
生きてくれよ。
カスみたいな生き方をして
成功しても、ゴミにもなれんわσ(^_^;)
あーあ、哀しきニッポンを憂う。。。
あと、是枝監督、おめでとうございます。
そういや、海街ダイアリーから、
俺も映画に行ってないわw
久しぶりに映画を観ようという
気になったσ(^_^;)
あとあと、かぐや姫の物語の
女童が可愛すぎる件とか
アゴのミカドをツッコミたい(〃ω〃)
亡くなった高畑監督も語りたいなぁ。。。
あー、いっぱい書きたい事あるわw
