今回は、余命一年達成記念として
仕事の同僚で親友・Mさんに捧げます。


2017年、4月28日。お昼頃。
仕事の休憩に入ったや否や
俺の携帯が鳴る。


俺「あれ、Mさん、今日から
GW休みに入ったんとちゃうの?
今から北海道に行くんやろ、どうしたん?」

M「・・・それがやなぁ。。。」


えっ、何か深刻な声。
うーむ、プライベートでトラブった?


俺「何か、ありましたん?」

M「・・・あったんやがな」

俺「な、何なん、めっさ怖いわぁσ(^_^;)」


どうしようか、言い澱んでいたが
重い口を開くMさん。


M「・・・オレ、胃ガンやって。
しかも、末期の」


俺は視界が、真っ白になった。


俺「う、ウソやーーーーーーんΣ(゚д゚lll)
ただの胃潰瘍とちゃうのぉぉぉ」


何ぢゃ、そりゃ。。。
今日から北海道へ行って
ゆっくりするんじゃ無かったのかよ。
今日まで休みを我慢して
まとめて取ったのに。。。


和歌山の元・暴れん坊、Mさん。
歳は、俺より一回りちょい上。
本来なら、かなりの先輩になるのだが
俺の方が、仕事ではかなりの先輩になるので
ほとんどタメ口で接してる、現・相棒。

いかにもヤクザな風貌で、ガタイも良く
初対面では圧倒されたが
過去の営業マンで培った
丁寧な敬語を話すので
それが逆に、とてもとても怖く
ヘタな対応をしたら、裏で
殺されるんじゃないかと
俺が人生で初めて思った人(笑)

俺も若い頃は、ヘタレな
チンピラ風情だったけど
彼は本物だった、一目見て分かった。

今、俺の勤めている会社は
基本、ヘタレな人種が勤める所なので
俺は未だに馴染んでいないのだが
Mさんもそれをすぐ察知して
同じニオイのする俺と即、意気投合。
すぐ様、俺の相棒となって早10年、
今に至るのである。

つか、あそこで気が合う人間など
俺はMさん以外いない(p_-)

その頃から、仕事が終わっては
毎日のように飲み歩き、
多分、歴代の恋人たちよりも
人生で一番付き合ってる人物。

それなのに、いきなりガンだとぉ。。。


M「それがもう、余命一年やって。
笑うしかないわぁσ(^_^;)」

俺「ま、マヂでぇぇぇ???」


北海道へ行く前に、最近ずっと
胃の調子が悪かったから
一回病院に行って来るとは
言ってたものの
その診断結果が、末期のガンなのか。。。

ストレス性の胃潰瘍ぢゃ、
無かったのかよ( ゚д゚)

俺、ずっとそばに居たんだけどなぁ。
確かにこの一年くらい
酒の量をセーブしたりとか
いつものMさんでは無かったけども。

しかし、ガン???

全く意味不明。。。


M「気にせんといてな、午後からの仕事も
ちゃんとやってな」

俺「や、やるけども、気にするしσ(^_^;)
ど、どうすんの、これから?」

M「とりあえず、北海道は無理やし、
仕事も当分休んで、治療に専念するわσ(^_^;)」


手術も出来ないほどの末期ガン。
抗ガン剤治療で、様子を見るしかないとの事。


M「何やったんやろな、オレの人生。
今まで頑張って来て、もうすぐゆっくり
年金生活ができると、思ってたのになぁ(^o^)」

俺「いや、笑い事とちゃうし(p_-)」 


Mさんの人生は、中身の濃さや
内容は違えども、俺と似通っていて
Mさんが幸せに人生を送れるなら
俺も同様の人生が送れるなぁと
俺の人生を先歩く先輩像だった。

それが、これかよ。。。


Mさんは、すぐ仕事を辞めた。
貰えるはずの年金も、まだまだ先で
生活保護の申請をして、すぐそれも降りた。
でもそのお金も、雀の涙で
治療費と生活費でギリギリだった。

Mさんには、一緒に住んでる
彼女がいるのだか、
病弱でMさんが養ってる状態。
実は、某有名和菓子屋の娘で
実家は大金持ちなのに
親とは縁切りの仲で
Mさんは、役立たずの疫病神と言う始末。
ま、家事とか身の回りの事を
してくれるだけでもマシやんかσ(^_^;)


俺がちょっとだけ援助して
何とか二人が生きていける状態だった。



つづく。