ヤクルトが奥村を選んだ訳 大型補強の仕上げとして将来性取る
[2015年1月9日 7時9分配信]
ヤクルトが8日、国内フリーエージェント(FA)権を行使して
巨人へ移籍した相川亮二捕手(38)の人的補償として、
1軍出場経験のない今季プロ2年目の
奥村展征内野手(19)を獲得する方針を固めた。
2年連続で最下位に沈んだ昨季、チーム打率は
リーグトップの.279。半面、チーム防御率は
リーグワーストの4.62と投手陣が課題で、
真中監督は外野陣の層の薄さも懸念していた。
方針転換に至った理由は2つある。投手は先発として
成瀬をロッテからFAで獲得。守護神候補として
前レッズのオンドルセクも獲得し、メドが立った。
内野手も遊撃手の大引をFAで獲得したが、
将来的なセンターライン強化に向け、
遊撃と二塁を守れる潜在能力の高い奥村は魅力的だった。
ヤクルトのドラフト獲得候補にも挙げられていた左打者は
1年目の昨季、イースタン・リーグで86試合に出場して
経験を積んだ。本社創業80周年を迎える今季、
例年にない大型補強の仕上げとして、
即戦力ではなく将来性を取った。