今日は少し趣向を変え、勉強のことではなく、日本の行事についてです。
中学生や小学生に教えていると本当に物を知らないなと思うことがあります。
たとえば、お正月に食べるおせち料理には意味があるんだよ。という話をしても知っている子は10人いれば3人くらいです。
こういう知識は知っていれば、これができるようになるというものではありません。
しかし、知っていて損はないんです。
なぜなら小さい知識を知っているから分かってくるといことが多々あるからです。
特に、今は使われない言葉や日本独特の考え方を知るには、こういった昔から伝承されているものを理解することが一番身近で覚えていられるんですね。
今日は日本の行事の中のお雛様について書こうと思います。
お雛様って3月3日だからもう終わっているじゃないかと思われた方もいると思いますが、旧暦では4月18日だからまだなんですね。
桃の節句というのに3月3日では桃はおろか、やっと梅が咲き始めるかという頃で、桃はつぼみができかけたかな、というくらいですよね。
だから、桃の節句に桃を用意することなんてできないですよね。
だけど、旧暦なら桃の節句というのは3月の下旬から4月の上旬だから、桃が咲く時期にぴったりとなりますね。
そして雛段に飾られる花橘もその頃に咲きますよね。
旧暦を用いて桃の節句をみてみると腑に落ちることがまだあります。
旧暦の桃の節句というのは、大潮の日なんですね。
大潮の日というのは、大きな波がきて、引いていく。そんな日です。
どうして大潮の日なのかということは、お雛様の始まりを考えると見えてきます。
お雛様はもともと子どもに降りかかる病気や災いをお雛様に肩代わりしてもらうものです。
それを流し雛として、大潮の日に川に流すことで、災いや病気をできるだけ遠くの海まで運んでくれるというんです。
だから、子どもたちの無病息災を祈るというのですね。
そして、潮が引くと言えば、潮干狩りですね。
潮干狩りで貝をとる。本式のお雛様には二人の横に貝の殻をいれる貝桶なる箱がありますよね。そう、お雛様もお内裏様も実はハマグリが大好きだそうです。
そして、源氏物語にもあるように、そのハマグリの中に絵を描いてかるたのように遊ぶ、貝合わせという貴族の遊びが流行ったのもそういうことなんですね。
どうですか?
日本の行事を旧暦で考えると納得のいくことが多いと思いませんか。
日本の文化を知るにはやっぱり身近にある風習をきちんと知るということが一番手っ取り早いと思います。そして、幼少の頃にこういう話をきいておくと、後に歴史や古文を勉強するときの素地となり、物の名前も分かるので理解しやすくなりますよね。
明日は雛段についてです。
