おかあさんせんせはいつもいつも小学校のテストは満点を目指しましょうと言っていますよね。
そうなんです。おかあさんせんせが言いたいことはいつも同じです。
手を変え品を変え、言葉を変えることでより多くの人にその重要性を分かって知って欲しいと思っています。
満点をとることは高度な内容を理解する基礎基本となるのです。
数学について考えてみましょう。
中学、高校の数学で躓くようになるのは内容が本質的に難しいものだからではありません。
それは、ある単元を勉強している間に知識の穴が大きくなっていってその結果分からないとなってしまっているんです。
どういうことかというと、たとえば、小学6年生で比をならいます。
それは同じ倍率で大きくなっていくものだよ。
例えば調味料で考えていくとわかりやすいですね。
1人前で砂糖小さじ2いるなら、2人前では砂糖は小さじ4で3人前なら小さじ6必要というように。同じ倍率で増えていくものですね。
この考え方を中学1年生では比例の式を使って表すことを学び、2年では一次関数として学び、3年生では二次関数として応用的に習っていきます。
だけど、もし比例の仕組みが分かっていなければ、比例の式をつくること、一次関数の式をつくることも、はたまた二次関数の式をつくることなんてできないですよね。
だけど、それが学校教育ではまかり通っているんです。
これを工事現場でたとえると、工事の基礎を2週間で作ってね。と言われて2週間のうちに雨が降ることもあるでしょうし、資材が期日通りに届かないなんてこともありながら、2週間後に検査の人がやって来て、
「あれ、そこのセメントまだ濡れているよ。そこの基盤は設計図通りでないですねー。うーん80点ですね!
じゃぁ1階部分をつくりましょう!また2週間後に検査にきますね!」
と言われて。
2週間後にまたやって来て「あれ?そこの作り少し歪んでますね。そこの柱一本足りないですねー。うぅーん70点!では2階部分をつくっていこう。」と、欠陥があるのにどんどん積み重ねていった結果、3階部分を建てた頃には建物が崩壊する。というのは目に見えていますよね。
そうなんです。だけど、学校では仮に95点の子がいても、80点の子がいても、70点だったとしても、その穴を埋めることをしないで、次々に新しいことを学ばせて行くんですね。
だから内容が難しくなると壁にぶつかり、全く分からないという現象になってしまうんですね。そして、自分は数学に向いていないと思ってしまう。
わざわざ時間と手間をとってテストをしているにも関わらず、その穴を埋めることはしてくれないんですね。
だから、満点を目指すように勉強しなければいけないし、満点でなかったらしっかりと復習をしなければいけないんですね。
それが家庭学習が絶対に必要な理由なんですね。
特に小学生で習うことは中学、高校で習う基礎の部分です。
そこをどれだけいい基礎にしておくかで、建物の大きさが決まってきます。
だから、日頃の勉強で満点を狙える力をつけておく。
そして、満点でなかったら、きっちりと間違ったところが分かるようになっておくことを心がけてくださいね!