「勉強も運動もできれば、学校が嫌にはならない」
パパはよくそう言っていました。
だけど、
元不登校高1長女も不登校中2次女も
勉強も運動もできる方で困ることはなかった。
パパはいわゆるエリートで、
難関中学、難関高校、難関大学を経て、
大手企業に就職。
自分が歩いてきた道に後悔も失敗もなくて、
子どもたちにもそうなってほしいと
思っていたに違いありません。
長女が学校に行けなくなった時は、
疑問しかなかったと思います。
「勉強も運動も、
家事も音楽も、
何でもできるのになぜ?」
私もそれは間違いではないと思っていたし、
できるに越したことはない、
それにパパは何でもできる人だから、
パパの言うことは間違いないんだろうと
信じていました。
「勉強も運動もこれくらいできないと、
学校辛くなっちゃうから、
頑張らないとね。」
時折脅しを混ぜながら。
大切な子どもたちの心を見落として
能力ばかりを身につけさせようとしてたんです。
勉強が好きでなくても、
運動が苦手でも、
学校を楽しいと思えている子はいます。
それは、能力ではなくて、
自分が自分であることをきちんと認めているから。
学校に行けないのは、
決して能力が足りていないからではなく、
能力が高いにも関わらず、
自分のことを認めてあげられない、
そんな辛さに苦しんでいるからでした。
能力至上主義の世の中にあって、
偏った価値観が根付いてしまっていた私たちに、
大切なのはそこではないんだよ、と
子どもたちが教えてくれています。
要らない価値観を手放すのは
簡単ではありません。
脳科学において、
価値観を変えるというのは簡単ではなく、
自分が死を感じた時や、
身近な人を亡くした時、
投獄された時などの
ごくわずかな機会でしか、
変化することがないと言われています。
私たちが楽に生きられるように、
これからの時代に要らない価値観を捨てられるように
子どもたちがきっかけをくれました。
そのきっかけを無駄にしないように、
日々仲間とトレーニング中です。
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