女性10人と謎の同居…初老男性、結婚・離婚繰り返す

 東京都内の民家で約10人の女性と集団生活を送っている50歳代の男性から、この集団生活に加わるよう誘われたうえ、「誘われたことを口外すると危ないことになる」と脅されたなどとして、若い女性が警視庁などの関係機関に対し、被害を訴え出ていることが24日わかった。

 男性はこの約2年間に、大半が20歳代の女性たちと結婚・離婚を繰り返しており、集団生活している女性はほぼ全員が男性の姓を名乗っているという。不自然な集団生活について、関係機関は近く男性から詳しく事情を聞く方針。

 関係者の話などによると、男性は1995年、東京・多摩地区に3階建て住宅を新築、最初の妻や子供とともに都内の都市部から転居して生活を始めた。

 複数の女性との集団生活が始まったのは、最初の妻と離婚した後の2002年暮れごろからとみられる。そのころから男性は、女性との婚姻届を出しては約1~2か月後に離婚の手続きをとり、その直後に別の女性との婚姻届を出して、また離婚するという不自然な行動を繰り返しているという。男性は、離婚手続きをとった後も、その女性と同居を続け、03年10月には、過去に結婚した9人の女性に自分の土地を贈与して共有するなどしていた。

 これらの女性との間には、子供も出来たという。

 警視庁などに被害を訴えた女性は、昨年秋ごろ、男性に集団生活に加わるよう、数時間にわたって執拗(しつよう)に誘われたという。女性が参加を拒否したところ、男性から脅されたという。

 男性らが集団生活している民家は、山林に囲まれた集落の一角にある。周辺住民の話などによると、女性らは外出する際、帽子を深くかぶるなどして、顔を見られないようにしているという。男性と複数の女性が車で一緒に外出することなどもあるという。