ラブホテルに入るのが初めてのあたしには、そこはとても興味深い空間でした・・・


部屋の写真パネルが所々光ってたり消えてたり、見方さえも分からなかった。

あたしたちの入ったホテルはフロントに部屋番号を言って、鍵をもらうタイプのシステムだった。


「202番」


Sは鍵を受け取り、階段を上って行った。


あたしはその背中を見ながら


「マジで・・・どうしよう・・・逃げる?でも逃げたら明日からのバイト行きにくいしなぁ・・・」


と、深く考える余裕もない位緊張していた。



Sが部屋のドアを開けると、そこにはソファーと大きなベッドが・・・・


「ちょっと横になるわ」


そう言って、Sはベッドの方に歩いて行った。


「うん・・・大丈夫?よくなったら帰ろうね」


その声は少し震えていて、自分でも緊張しているのがよく分かった。



「・・・・・」

「・・・・・」



しばらく沈黙が続き、落ち着かないあたしは、ソファの横に置いてある冷蔵庫を開けた。


冷蔵庫の中のドリンクは、1本1本取り出すと課金されるようになっているやつだった。


「何か飲む?ウーロン茶とか、ポカリとかあるよ」


「うーん・・・じゃぁポカリ」


あたしはポカリとウーロン茶を取り出し、テーブルの上に置いた。



「・・・・・」



持ってった方がいいのかなぁ・・・。



あたしはかなりの時間(実際は2、3分だったかもしれないけど)悩んだ結果、ベッドまでポカリを持って行った。



「はい、これ。」


仰向けに寝ているSの目の前にポカリを差し出した。



ぐいっ!!!


一瞬何が起こったのか分からないほど、強い力でポカリを持っていた手を引っ張られ

あたしはベッドの上に倒れこんだ。


そして、一瞬のうちにSはあたしの上に馬乗りになった。


両手を頭の横で押さえつけられ、どんなに突き放そうと力を入れても、ビクともしない。



「ちょっと・・・・!!何やってんの?ちょっ・・・放してっ!!!」


必死で抵抗するあたしを無視して、Sはあたしに覆いかぶさってきた。


そして、恐怖で震える唇を・・Sの唇でふさがれた。


はぁ~??ありえないんですけど!何でこんなことになっちゃうの~!!!



あたしは今自分に襲いかかる現実を受け入れられず、ただ身動きのできない体を必死に動かして抵抗した。


手首は、あざができるかと思うほど強く押さえつけられ、初めてあたしは非力だと感じた。


Sは固く閉じたあたしの口の中に、無理矢理舌を入れようと必死になっている。


あたしはそれを必死になって拒否している。



でも・・・逃れようと必死に体を動かしていたせいもあって

息が続かない・・・・


鼻からめいいっぱい空気を吸っても、追いつかない。



あたしが口を開けた瞬間、喉の奥まで届くかと思う位深く、Sが舌を入れてきた。


あたしの舌を無理矢理絡め、激しく吸われた。


ぐちょ・・べちょ・・ぶちゅ・・・べちゃ・・・・・


Sがあたしの唇から離れ、よだれが糸を引く・・・


そしてまた激しくあたしの舌を求める・・・



Sのよだれが、あたしのほほを伝う。





「ずっと好きだったんだ」



Sは耳元で囁いた。



あたしは、その言葉になぜかホッとし・・・体の力が抜けた。











あたしは変態かもしれない・・


そんなことで悩んだ時もあったけど、これはあたしの個性だと受け入れることにした。



そして、誰にも言えない甘美な時間をこっそり記録ドキドキ



第1回目はバイト先のSとのエピソード



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「どうしても話したいことがあるんだけど、2人で会えないかな」


Sは恥ずかしそうに言った。


「話って?」


薄々は感じてたけど・・・あたしのことやっぱり好きだったんだ音譜でも知らないふりしちゃおドキドキ


「ちょっと相談したいことがあって・・・○○日に、会える?」


「うーん。たぶん大丈夫・・・また連絡するね」



後日電話で、場所と時間を決めた。



-----当日-----


「ごめんね、来てくれてありがとう。」


「うん、いいよ。」


「どうしよっか、何か飯でも食う?」


「そうだね、どうしよっか」


「じゃぁ酒でも飲むか(笑)」


「いいね~、そうしよ。」


あたしたちは某居酒屋に入った。(デートじゃないし、まぁこんなもんかな)


Sはかなり緊張してる様子で、ビールを何倍も飲んでいた。


「大丈夫?そんなに飲んで。」


「大丈夫、俺酒強いから!」


言葉とは裏腹に、彼の顔は赤く火照っていた・・・


「話って・・・何?」知ってるけどドキドキ


「え~・・・ちょっと待って、その前にloveのこと話さない?」


「どういう意味?」


「えっと・・・loveって彼氏いんの?」


「いないよ~、何で?」意地悪だな~、あたし)



「マジで?彼氏いないの?ホントに?」


「いたらこんなとこ来てないし(笑)」



あきらかにテンション上がったSを見て、ちょっと可愛いと思ってしまった。


そこから1時間位、話がそれて、結局店を出ることに・・・・。


「どうすんの?これから。」


「えーっと、とりあえず歩かない?」


そう言って、Sはあたしの前を黙って歩きだした・・・。

あたしはその背中を追った。



気付くと、何だか怪しげなネオンがあちらこちらにある通りに・・・。



おいおい・・・どこ行くんだよ~


実はあたし、まだ処女なんです・・・駆け引き大好き小悪魔ちゃん・・・でも、そっち系は臆病なんですあせる



「ちょっと・・・ごめん。気分悪くなってきちゃった・・。」


え~!!まさか!これって、そういうこと!?


ホテルの入り口の前で立ち止まるS・・・



っていうか、まだ告白されてないし!


あれ?ってことは、ホントにやばい??本気で具合悪くなっちゃったの~!?


「え~・・・・・・どうしよう。歩けない?無理だよね・・・・どうしたらいい?」


いきなりの展開に、もうどうしていいか分かんなくなってきました・・・。


「とりあえず、ちょっとここで休ませてくれない?・・ごめん。」


「え~・・でも、ここホテルだし・・・・ちょっとそういうのは・・。」


「何もしないから・・・っていうか、こんなんじゃできないでしょ(笑)」Sは弱々しく笑った。



「じゃぁ・・・ホントに何にもしないんだよね?約束してね!絶対何もしないよね!?」


「はい・・・」



その日あたしは初めてラブホテルというところに入った。

しかも、処女なのに・・・。


はたしてどうなってしまう・・・あたしの処女あせる