今回のパドヴァの目的。
そう、ここ
【スクロヴェーニ礼拝堂】
チケットを買った時間に集合して、まずは礼拝堂の歴史などの説明ビデオ鑑賞を15分ほど。
体温調整の意味があるんですって。
イタリア語ナレーションです。
英語の字幕がありますが、その早さにすべてはついていけず・・・
大塚美術館で予習していたので、大体のことはわかっていたのでよかったー。
(大塚美術館ではガイドツアーがあって、システィーナ礼拝堂や、このスクロヴェーニ礼拝堂の細かな解説をしてくださいます。ぜひガイドツアーへの参加をおすすめします!)
みなさまも、ちょっとでも予習していくと、また見え方が違ってくるかもしれませんよ。
エンリコ・デッリ・スクロヴェーニが購入し、この礼拝堂を建設しました。
高利貸で財産を築いた一族ですが、過剰に利子を取る高利貸はキリスト教の秘跡を受けられなくなるほどの重大な罪とされていたため、エンリコが一族の贖罪のためにこの礼拝堂を建てたと言われています。
さー、15分の貴重な鑑賞時間が始まります!
待ちに待ったこの青!!
ジョットのフレスコ画に包まれます。
みなさん、必死の写真撮影が始まります。
まずは正面
「最後の審判」
十字架の左下。
紫色のローブを着て跪いているのがエンリコです。
後光が差しています。
この地獄感が興味深い。
この礼拝堂は、一コマずつ物語になっています。
こちらの上段から右に物語は進んでいきます。
すべての物語を順番に鑑賞し撮影したいのですが・・・
なにせ時間が足りない!!
この礼拝堂の波動を生で感じたいと思ったら撮影はしていられません。
だから、振り返ると写真があまり撮れていなかった・・・
なので、1回目は波動を感じ、ひたすら鑑賞する。
2回目はすべてを撮影し画像に収める。
の2回予約がいいのかもしれません。
すべての場面を撮影したかった・・・
イエスキリストの足元に跪くマグダラのマリア。
そして、すべてが哀しみにくれる・・・
もっとたくさん注目すべき画があったのに・・・
そして、こちらが、入場してくる場所側
「祭壇」
こちら側の天井は損傷が見られますね。
あっという間に時間は終了。
後ろ髪を引かれながら退場となりました。
徹底した管理のもと、この素晴らしい礼拝堂が今もなお存在しています。
もっと・・・もっと・・・
という想いが溢れますが、こうして時代を超えて感じられることに感謝して、またの再訪を楽しみにします。