こんにちは🌈

 

抱っこについて国際的なレベルでの共通見解(解剖学、理学、医学、社会学、動物行動学などの多くの視点からの総合的見解)を学んだ専門家、BFCS(ベビーウェアリングファミリーコンサルティングサポート)のかとうです☺︎ 

 

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抱っこと抱っこ紐の"ホントのところ"を配信しています。

 

 

今日のテーマはこちら!

 

ヒップシートは腰が楽!はホント?  

 

抱っこといえば肩こり腰痛。そんな印象はありませんか?

少しでも身体を楽にしたい。そのためには、クッションがたくさん入ったベルトや、ベルトの幅が太いものの方が疲れにくそう。そんな印象があるのではないかと思います。


それって、本当に身体は楽になるのでしょうか??

 

 
まずは想像してみましょう。

 

 
10kgのお米を買いました。この重たいものをより楽に運ぶために、あなたならどのように持ちますか?

 

 
おそらく多くの方が、身体の高い位置に持ち上げて、体全体で抱えるように持つのではないでしょうか?

重たいものを持つ時には、荷物を体に密着させて重心をひとつにすること、さらにより高い位置に持ち上げることで楽に持ち運ぶことができます。

 

 
では、赤ちゃんだとどうでしょう?

 

 
私、よく見かけるんです。

 

 
素手抱っこは、高い位置で体に密着させて抱いているのに、抱っこ紐を使うと体から離れてしまう。だから抱っこ紐ごと素手抱っこのように持ち上げている様子。

 

 
これってもはや、道具を使うより素手抱っこで抱いていた方が楽、ということ。身体が疲れてきて、より疲れないように無意識にしている動作だと思います。

 

 

つまり。素手で一番楽に抱っこするように、体に密着して高い位置に赤ちゃんが来るように抱くというのが、大人の身体に負担がかからないためにまず一番大切なこと。

 

 
さらに、哺乳類であるヒトは霊長類と同じように、産まれてすぐの赤ちゃんにも抱きつく能力が備わっていて、親もまた赤ちゃんを抱くことができるという「授抱性」の特徴があることがわかっています。

 

 
この、「赤ちゃんが抱きつく能力」を最大限に活かしてあげられる抱っこをすれば、赤ちゃんの方からしがみついてくれて、大人の身体の負担はさらに減っていきます。

 

 

要するに、抱っこの基本はまずは適切な素手抱っこを知ること。赤ちゃんの持っている能力を活かしてあげられる抱っこをすること。

 

そしてその素手抱っこがそのまま再現できる道具を使う、というのが抱っこ紐選びと使い方の鉄則です。

 

 
この鉄則が叶う状態で抱っこし、抱っこ道具を使っていると、大人の身体の負担はどうなると思いますか?

 

 
それは、道具にかかわらず、身体全体に赤ちゃんの体重が分散されて、腰痛、肩こりといった身体の負担が減っていく、ということがおこります。

 

 

 

もちろん、それぞれの道具によって分散の度合いは様々ではあります。より体重分散に優れる道具の究極としては、1枚布のベビーラップ(織物やしっかりしたストレッチタイプ)が挙げられます。
 

 
クッションの厚さではなく、広い”面”で体重を支えることで、身体への負担はより分散されていくわけです。

 

 

 

さて、話をヒップシートに戻しましょう。

 

 

ヒップシートは腰が楽!!ということにはとても大切な見落としてはいけないポイントがあります。 

 

 

いま、あなたがもし買い替えを検討しているのであれば、これまで使っている抱っこ紐を、そもそも適切に体重分散する形で使うことができているか?という点を確認してみてください。

 

 

ウエストベルトが低く緩い状態で使っていたら、今すぐベルトを引き締め、赤ちゃんが高い位置で密着するような状態に調整してください。

  

 

 方法はこちらに少し載っています☺︎(Instagramがひらきます)

 

 

ヒップシートは、メーカーや販売員さんの伝え方や商品写真イメージからも、ウエスト周りでしっかり引き締めて使う方法が、他の抱っこ紐よりも伝わっている印象があります。

 

 

つまり、ヒップシートのウエストベルトをゆるく装着する人はあまりいません。

今持っている抱っこ紐を緩く装着している方にとっては、「ヒップシートめっちゃ楽!!」となるのは、それはそもそも抱っこ紐の使い方がこれまで緩かったから、ということもあるのです。

 

 
逆に、これまでの道具も適切に使っていた方にとっては、主に腰で赤ちゃんの体重を支える構造のヒップシートは、むしろ腰に赤ちゃんの体重が集中し、腰に負担を感じたり、実際に痛くなってしまう、ということも起こるのです。

  

また、日本人の女性にとってはベルトの幅が大きすぎるものもあり、骨盤や腰骨を圧迫し、足が痺れてしまって使えないというケースも実際にありました。

 
  

赤ちゃん目線で見ていくと、ヒップシートは、構造上反り腰になりやすく、腰座り前の赤ちゃんが自分から抱きつく能力を発揮しにくい構造をしているため、赤ちゃんのしがみつく能力が活かしきれないということもあります。

 

 

ここでは詳しくは書きませんが、この反り腰の姿勢は赤ちゃんの股関節にも影響があったり、身体の発達にも影響する気をつけてあげたい大切なポイントです。

 

 

赤ちゃんの姿勢は「く」ではなく、「し」の字↓

 

 

ただここでしっかりお伝えしたいのが、ヒップシート自体に、良い悪いがあるわけではない、ということ。

 

 
ヒップシートは、腰が座りハイハイをはじめた赤ちゃんや、自分であんよしはじめた赤ちゃんを、抱いてはおろし、ハイハイやあんよしてはまた抱き、素手の抱っこの負担を腕だけでなく腰にも分散していくのにはとても有効です。 

 

 

 

余談ですが、私もよく使いました、ヒップシート。歩けるようになり、意思疎通できるようになった息子が、仕事柄家にあるあらゆる種類の抱っこ紐から選ぶのが、「イスがいい!!」ということが結構あったんです( *´艸`) 

 

 

Instagram @waves_limeより

 

 

専門家の目線で言えば、「ヒップシート=腰が楽な抱っこ紐!」ではなく、腰座りや歩く発達段階の赤ちゃんとのおでかけの際の「抱っこ補助具」という位置付けが、大人の体にも赤ちゃんの発達からみた心身の安全の面でもしっくりきます。

 

 
楽に抱っこがしたいのであれば、そもそも自分の身体はどんなふうに赤ちゃんを抱いて、どこで体重を支えるのが最も楽か、まずは自分の体と向き合うところからはじめてみましょう。

 

 

これ、人によって全然違うんですよ。
自分の体を知った上で、腰や肩などに部分的に体重がかかるもの、背中や体全体に面で体重分散するもの、、様々な道具の中から自分の体に一番フィットするものを選ぶことで、身体を”本当に”楽にしてあげることが叶います😊

  

 

それぞれの道具の特徴は?!
そもそもどんな部分をみて判断したらいいの?

  

  
本当に大切な情報は、まだまだネット上には少ない抱っこや抱っこ紐。自分にとってのベストチョイスは、世界基準レベルの学びをしたベビーウェアリングの専門家のコンサルティングがおすすめです☝️ 

   

  

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世界基準レベルを学んだコンサルタントって?

◎ディ・トラーゲシューレ®︎修了者(ドイツベビーウェアリングスクール)

  

ベビーウェアリングファミリーコンサルティングサポート

  

その他、ベビーウェアリングスクールで学び日本で活動する海外のコンサルタントもいらっしゃいます。

 

  

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2021年 7月15日、7月30日開催⭐︎