遠い親戚のお子さん。
まだ小学生の可愛い坊ちゃん。
時間が経てば経つほど、
恐ろしく順応してきて、
じいさんばあさんおじさんおばさん
だれかれ構わず、
好き勝手に言いたいこと、
思ったことを
しゃべるお坊ちゃん・・・。
子供は正直だな・・・・
ひやひやしてたのは
私だけじゃないとは
思うけど・・・・
初めてあったおじいさんに対しても、
怖い怖いといいながら、
「うるさ~い」
「早く食べなさいよ~」
「何言ってんのこの人~」
なんて、口の利き方。
おじいさんは、
怒るどころか、
関心してしまってましたが・・・
近くにいる私や、お坊ちゃんの親は、
ひやひやだったと思います。
だけど、そのお坊ちゃんが、
おじいさんとの会話で、
「美人さんにあげなよ~」
なんて言ってるんです。
このオマセが!!!!!!!!
と思って、聞いていたら、
しつこいくらいおじいさんに、
美人さんにあげなよ~の連呼。
そしたら、実は、私のことを
言っていたようなのです。
美人さんにあげなよ~
の美人さんが、私のことだと知ると、
親戚中、爆笑。
おいおい・・・・・
笑われたじゃないか・・・・
子供は正直。
私はほっとしたのです。
どんな怖いと思うおじいさんにでも、
暴言はくお坊ちゃんに、
暴言はかれなかったことに・・・・
もう、おばさんと呼ばれてもおかしくないのに、
美人さんと呼んでくれたこのお坊ちゃん。
6歳でも、女性の扱い方を
知ってるのかしら。
大人の女性を喜ばす方法を
どこで学んだんだろう。
終始、
お坊ちゃんとおじいさんの
ひやひやするようなやり取り。
そこまで好き勝手言ってくれる
子供と、普段触れることもないので、
おじいさん楽しかったようで、
自分の家に帰るのが嫌だったみたい。
そのお坊ちゃんの手をずっと握って、
財布からお金を取り出して渡そうとしたり、
離れたくなかったようで・・・・
自分の孫との別れよりも、
お坊ちゃんとの別れを一番悲しんでいました。
その姿を見て、
孫の自分たちの力不足を実感し、
おじいさんに申し訳なくなり、
切ない気持ちになってしまいました。
おじいさんくらいの歳になると、
なかなか素直に思ってることを口に
できないみたいで。
自分のためにみんなを苦労させたくない
と思っているんでしょうが、
逆にそれが分かりすぎて、
ほっておけなくなります。
できれば、あと20年以上は長生きしてもらわなきゃ。
毎回、そう思っちゃいます。