代車が手配されたら連絡すると言うので 寄り道で帰宅

手配されたらしくメッセージが残っていたけれど

その日は疲れたので翌日引き取りに

同じ車種で一安心も 全く違う色

親に内緒にするつもりがいくら母でも気付くな

車に乗り込んだら 車特有の匂い

乗り物酔いしそうなのと 全体的にしっくりこない

ハンドルの高さや 椅子の調整を駐車場に戻ってからした

なんだか… 何がってのが分からないけれど なんか乗りずらい

 

 極力車には乗らずにやり過ごした1週間後

実家に配達があり大荷物で駐車場に

太陽が燦燦で車中が灼熱 ブレーキを踏んでエンジンスタート

ん? なんの音もしない は?え? 

何度やっても駄目でブレーキを踏みながらとメッセージ

汗だくで荷物を持って部屋に戻る

 あ〜こんな時は電話が必要!

ディーラーに電話するも担当さんはお休み

事情を説明して対処を聞く 身一つで車に行ってトライ

出たメッセージを再び電話で話すと

バッテリーを試したいから行くと言われ しばし待機

 

 担当さんより年配の人 お見かけしたことないような…

そして少し頼りない

ビリッとやってエンジンはかかる

とりあえず診断の為そのままディーラーに乗っていく

しばし待つが今日はいけないな 

 最終判断は『原因不明』 

レンタカー屋でシステムのメンテをしてるかが不明で判断付かず

このまま乗るのは無理なので代車交代

はぁ〜ついてない

こんな事ってある? 怖すぎる これが出先だったら…

 

 事故直後 「携帯持ってないし1人で乗り切るんだ」

自覚した途端 胸が冷やっとして不安になった

ずっと震えが出ていたのは

事故のショックだったのか 直面することへの不安からか

彼がいないと思ったら凄く心細かった

 

 旅先でこんなレンタカーに当たったら と考えたら怖い

いや 大荷物でスーパーに寄ったタイミングだったら最悪

電話ないのはものすごく問題なんだな 

待っている間 果てしなく想像をした

 待てよ 実家の帰りだったら 

夜の8時だとディーラーも電話には出ないし

レンタカー屋も終わる時間

ましてや車は道端に停めてる

 

 さっき迄の「最悪だ」モードは どこへやら

凄く守られてるんだと思い始める

あんな大きなトラックにがっつり追突されて湿布程度

代車の故障は自分の駐車場で日中

電話があっても対応時間外だと困ったはず

 夢には出てこないけれど いつもそばにいてくれてるんだな

彼が最悪の中の最善にしてくれている気がする

いつか1人で直面する困難の予行演習のよう

ないに越した事はないけれど きっとある

助けのおかげでやれてる

 

 ポンコツレンタカーで自宅に帰り 翌日交換に来た

同じ車種の同じ色 乗ってきたのはおじいさん 

着いたと電話が来たけれど 何故そこ? で待機

合流して乗り込んで案内

ありがとうございましたと鍵も渡さずに去ろうとする

大手のレンタカー会社なのに ポンコツ

 

 前日に行けなくなったと連絡した時

車のバッテリーが不具合だと言ったから

父が開口一番 車はどうなったのかと聞いてきた

内緒にしておこうかとも考えたけれど 「実はね…」と話す

まあ 目の前の私が既に湿布もせずピンピンしてる

驚いているが安心もしている

 

 見送る母には平気な顔で手を振り 車を出す

母が見えなくなると緊張でぎゅっとハンドルを握りしめる

角を曲がると大通り 背後の車が気になりミラーを見る

あれ?何にもいない いつもならそんなはずはない

5分後も10分後も信号のタイミングなのか 何もいない

事故の起きた信号も怖い思いをせずに通り過ぎた

ほぼ家に着く頃まで後ろには何もいないまま帰宅

無事に帰れてほっとする

 

 翌日 担当さんが「昨日はすみません」と電話をくれた

車の損傷は¥400,000位のダメージだと

これが高いのか安いのかよくわからない

もうしばらく体の様子は見てくださいねと言われる

たぶん大丈夫 ありがたい守護霊がいてくれるから

あまり頼っては駄目なんだろうけれど もう少しだけ