子供の頃は気づかなかった

男の子と外で駆け回って遊び おままごとはした事ない

趣味のようなものも特に無かったと思う

高校の家庭科の授業で浴衣を縫わされた時 裁縫の能力が

褒められるレベルだと知った

 

 交際するとハンドメイドのものを贈る時代

マフラーは簡単に編めたし クッションカバーに名前を

どうやって染めたんだか忘れたな

巾着を作ったり 果ては模様の入ったセーターも編んだ

ずっしり重いし場所を取るからあっさり解いて毛糸に戻した

“また編んでね”   それきりだったな

 

 器用なんだと気づいて あれこれ修理しながら使うようになる

バイトの時給は今と比べられないほど安かく

会社勤めをしても一人暮らしは出来ないくらいの給料

節約を心がけても今ほど物も安くはない時代

年に数回の『バーゲンセール』は 欲しいものを買うチャンス

 

 100均は今ほど店舗は無く 品揃えも少ない

文具は高かったから店舗は見る見る増えていったのも納得

耐久性に差があるのは当然 と割り切っている

 最初から不良品に当たるとがっくりくるが

今は交換してもらえるからお試ししやすい

 

 以前 買い物中の母娘の会話が聞こえ

食器用スポンジはすぐにヘタって使えないから普通のを買うと

実のところ私も同じ 柔らかい気がして買った事がない

 ただ ハンバーグの洗い物 スポンジがダメになる気がして

試しに100均のを使ってみる

柔らかい へたるの早い

 

 ふと思う 普通の1個vs5個(100均)  

ならば 100均のは2〜3週間で交換すれば良いのでは?

ハンバーグとか洗うと2週間 やってみると快適

なんでもっと早く気づかなかったんだろう

 

 そして検索 バイ菌の繁殖も鑑みて交換は3週間が推奨

高くても安くてもバイキンには勝てない

私の感覚は正解だったのか〜

消耗品の代表くらい使用頻度の高いスポンジ

 この時正しい使い方も知りました

柔らかい側は泡立て用 薄い硬い方が洗う方

テフロンにはダメだと思う だからやらない

 

 彼のやらかしで貧乏な時期もちょこちょこあり

貧乏性とか言いながら ”節約“を大義名分に

無いなら無いなりに 創意工夫で乗り切る! タイプ

元からと言えば元から 意外と明るい貧乏

彼はプライド高いから どう思ってたのかな

 

 毎日 花瓶の水を交換してお花の世話をする

寒い頃は持つけれど 気温が上がるにつれ持たない

最初は蕾を咲かせられず 難しさを実感

母の小わざとネットの知恵で 百合が咲くようにも出来た

 

 霧吹き 前に買っていた物で 頭の部分を押すタイプ

毎日の使用で ちょっとガタつくような気がした瞬間

押したまま戻らなくなる

 新しいのを買って来ないと 付け替え用のも今は持ってないな

で 翌日 すっかり忘れて花瓶をキッチンへ

霧吹きに手をかけて思い出す あぁ壊れたんだった

 

 今から買いに行くか…   ちょっと大きなため息

未練がましくポンプを引っ張るも びくともしない

持ち上がって良いはずなのに何でだろう

 しばらくガタガタやり 最後にもう一度だけのつもりで

勢いよく引き上げてみたら すぽんっと外れる

はめてある金具が折れてる

 

 正解を見ていないから分からないけれど

この穴に刺せればいいのよね 直す気満々

道具を引っ張り出し コイルの端を曲げようとするも

コイルが硬い ものすごく硬すぎて 曲がらない

 既に壊れてるから 無理して壊れてもいいと力を込める

少しずつ形を変えてなんとか穴に通す

ぱっと見は 直った気がしない

 

 本体に戻して押してみる ん?駄目なのか…

押せてるが水が出ないと思ったけれど 出た!

やったー直った! 20分くらい格闘 ガッツポーズ

 多分 彼がいたなら 買いに行った

家にある物に執着しているのかもしれない

でも 単純に直ってよかった

 

 だから話したい「私凄くない?」

きっと「さすがだね さすが嫁ちゃん」笑顔で言ってくれる

ついでに壊したものを差し出して「やっといて〜」とか言う

 今や壊すのも直すのも私 一人二役になったんだな

自転車直さないとな…