父が家の鍵を落としたの 何度目だろう

一度は旅先で その前はどこだかわからずに無くして

今回はお水を買う時にらしい

母にガミガミ言われて 渋々の鈴 

紐付ければ良いのに

 

 私は心配性なのか 時々確認する 割と昔から

お財布は お店を出た5分後とかに触る 更に10分後も

どこまであったから が わかりやすいように

 鍵も財布も落としたことないのに カバンは忘れたことが…

最近は色々忘れる

直近はクレジットカードを差したまま忘れた

 

 彼を失って外出先で 鍵を無くすのは困るから

一番先にしたのは 鍵に紐

彼の携帯電話用の着脱タイプの紐を鞄に 先の部分を鍵に

鍵を閉めたらセットして鞄に 落とす心配がないのと

鍵をしたか不安にならずに済む 一石二鳥

 

 車の鍵はクルクルとした伸びるスプリングゴムを付けてる

手に持つと落とすから 腕にはめられるように

ずっと昔に外国の人がしているのをみて すぐに真似を

 母の鍵にも付けてあり 腕に通せるし 首用の紐も

ゴミ捨てに行く時一緒に捨てないように

実は一度ゴミ箱の奥に 落としたことがあるらしい

 

 父も母も高齢 こんなこともあろうかと スペアキー購入済み

貧乏性の私は気になる 届いてないものか と

実家は徒歩5分ほどの距離に小さなコンビニがある

 母は牛乳をここで買う お高いが 決まった銘柄らしい

その際電子マネーのカードを使う

 

 そして父 コンビニでテレビ番組表を買う

電子マネーのカードで払い 片手に番組表 片手にカード

家の鍵を出して どこかで落としたらしい

 慌てて来た道を戻ってみたが 無かった

中身はおよそ¥10,000  母が落胆

父はカードを使用停止にし 新しいカードを頼む

 

 その日の午後 管理人さんから連絡があり 発見される

誰かが垣根の上に避けてたらしく 道路だけ見た父は見落とす

新しいカードがやってきて 説明書を読んだがわからない

 電話で相談されたので 出向いた際にコンビニに

機械でチャチャっと移行する

 

 コンビニの向かいに交番 青信号で渡り 中へ入る

お巡りさんに 父が鍵を落としました と話す

多分…と およその状況を説明 

 「あ それならね」親切な人が届けてくれたと

しかしながら既に手続き済み ここには無いと

しかも休日は非対応 その日は見つかったで終わる

 

 書類書きもあるしで 後日再び 実家から2㎞の警察署へ

寄り道したいので自転車は借りずに徒歩で行く

恐ろしいほどの日差しと暑さ 汗びっしょりになる

 書類を書いて 鍵の番号も書き込み 特徴と言われる

そこまで細かいと思わず聞いてこなかった

しかも携帯は持っていない

 

 番号はあってるし 私の身分証も見せ 父の分もと言われる

落とし物って大変なんだな

父の分までは持ってきませんでしたと 勘弁してもらう

 鍵は番号をメモしてたわけではなく

キーチェーンから外して番号を見たので 合鍵を持ってたのも

多めに見てもらえたのかな

 

 返された鍵は 鈴がついているだけ

これは落とすでしょうよ!な鍵だった

“ポケットに入らなくなるから嫌だ”  で 裸の鍵

 落としたら困るんだからね! でも 二人暮らしはこんなもん

片方が家にいるし いずれ片方が帰ってくる

 

 私は ドアノブ交換の際にスペアキーを3本渡され

1本は実家に置いてある 

一人は絶対に失くせない 

 だから鞄もおしゃれとは無縁

両手が空くように肩掛けの大きなバック

ドラえもんのポケットのように なんでも入れてしまう

 

 どれを無くすのもきっと泣く

ハンドタオルも ボールペンも 定期入れも みんな彼のお古

うっかりボールペンがポーチから飛び出し

中の荷物に押されて芯まで出たまま 財布の革に大きなシミ

 なのにしばらく気にもならなかった

本当にぼんやりとしてる

 

 私も落とし物しないように気を引き締めないと