ゆっくりとすぎる時間に 季節は確実に変わる

後回しにしていたことも やらないといけない

義実家からは「好きなようにするといい」と言われたけれど

どうしたものか

 

 最初から 面食らうことばかりで 義母は 理解し難い

それはお互い様で あちらも同じ気持ちだろう

努力とは別の次元と割り切ってから 少し楽になった

 お互い生理的に合わない 全くの対極にいるような人

価値観の違いは歩み寄れないほどの差

 

 葬儀の打ち合わせの場で「墓には入れないよ!」宣言

私が用意することになるのは 構わない

もともと 私は 義実家のお墓に入る気は無い

 彼の事を入れたく無い理由がわからないが

それでも 人それぞれ と 割り切った

 

 家族葬だったこともあり 会社の人からお墓を聞かれる

お墓があるのに入れない理由 義母の拒否とは説明しずらい

私の感情だけなら 気のすむまでここに置いておきたい

 分骨にしようとようやく踏ん切りをつけ

お墓探しを始めると 考える事が 湧いてくる

 

 墓守りが居ないから樹木葬タイプを選択

2人で入れるタイプ そこは悩みもしない

プレートに彫る文字 名字と思っていたけど悩み出す

 家の墓ならちゃんとあるわけだし

2人しか入らないのだから苗字の必要ないな 

まずはシステムの説明で プレートの事はざっくりとだけ

 

 私の分の名前も先に掘るべきかな どんな字で…

考え出したらキリがないほど 悩ましい

あんまり考えていたら ふと 母の言葉が浮かぶ

「まだ若いんだからこの先わからないじゃない」

 

 価値観は変わっていくものなのかもしれない

ずっと先に ボランティアをしに行きたい国がある

外国で亡くなれば帰っては来ないだろう

 私がお墓を作ったら 彼は1人になっちゃうのかな

思いもよらない事が起きないとは限らない 

 

 そんな事を考えたら 義母の拒否は 私なのかもとか考える

私が入るのが嫌で彼のことも拒んだのかな と

 数日前に連絡した時 ここを引き払って実家に帰れと言われる

取ってつけたように「心配だから」と言う

 

 叔母の一周忌の日程を聞こうと思ったが やらないらしいし

彼の一周忌の相談をしようとしたら「行かない」と

私と両親でやるといい 誰も呼ばなくていい と

 私が厄介なのはいい 彼までぞんざいに扱われるなんて

処理が追いつかなすぎて 頭がショートしそう

 

 霊園に連絡する期日があるのに 厄介だ

義妹に連絡しろと言われたけれど あ“ーと叫び出したい

気持ちがざわつく 電話しなくちゃ 気が重い