64歳のプール管理人

三〇・四キログラムの太鼓を右足指の上に落とした。
レントゲンで診ると、足親指の小血管束部の骨折と第二指の趾骨先端の骨折があった。その傷の痛さはひどく、二本の指は、痛みで動かすことも押すこともできなかった。
診察の結果、二本の指には赤みを帯びた腫脹があり、親指には爪下血腫があった。傷や骨折があったので、爪は除去しなかった。親指組織の損傷は著しく、また大きく腫れていた。
診断は、親指小血管束骨折と爪下血腫であった。
治療は、ひまし油湿布を親指と第二趾に一時間半、一日二回、二週間続けることであった。
悪い方の足に柔らかいスリッパを履かせ、体重をかけないよう指示した。過敏はすぐ消え、血腫は七日でなくなり、一〇日で自分の靴を履けた。
この時点で、過敏はすべてなくなり、一四日目で湿布から解放された。
すべての腫脹や過敏が消え、何の徴候もなくなっていた。
 反応評価は単独治療、「著効」であった。