最近、真夜中に目が覚めて、


文章を書こうと思った瞬間に、もう書き始めているわたしがいる。



表現するのは新鮮なうちが美味しいんだよねと思いながら。


筆を箸のようにして、言葉をもぐもぐ食べること。

それが今のわたしの喜びなんだ。



そして、生きものたちが寝ている真夜中の時間は、

世界にわたしひとりしか存在していないんじゃないかなと思うくらいに、とても静かで、


目に見えるものも見えないものも感じやすいわたしにとっては、

自分に集中しやすいし、とても書きやすい時間だ。



どうやらわたしは夜の方が文章を書きやすいみたい。

だし、もしも昼間だったら、暗い部屋に小さな明かりがあるくらいがちょうどいい。


こうやって、自分を知ることができることは幸せなことだなぁと思う。






真夜中にわたしの内側からあふれてきた言葉は、


人はみな、完璧に生まれてきているということ。


すべての人がそうだし、そうじゃない人はこの世界にはひとりもいない。


ひとりひとりが唯一無二の存在で、

みんな違ってみんないいんだ。


逆に、どうしてみんな同じじゃなきゃいけないの?と思う。


子供の頃からずっとそう思っていた。




もしもこの世界のすべての人が、


同じ顔

同じ体型

同じ声

同じ髪型

同じ服装

同じ仕事

同じ性格

同じ考え



そして、同じ体験をして、


まったく同じ人生を送るとしたら…?


何もかもがすべて同じだったら?





つまらない


とわたしは思う。




いろいろな人がいるから、世界は色とりどりで美しいんだ。


だから、わたしはわたしを生きる。


わたしは世界にたったひとりだけの存在だから。


そして、すべての人がそうだから、わたしもわたしを生きるんだ。