大河童に驚いた駕籠かきさんはは、
「ど、どうするね。一気に走って逃げるかね。」
と小藤次さんに聞きます![]()
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しかし、小藤次さんは冷静に、
「いや、走ってはならぬ。今までどおりの歩調で進め。」
と嫌がる駕籠かきさん達を抑えます。
しばらくすると再びぶううーんという唸り声とともに
大河童が姿を見せ、
「身ぐるみ脱いで置いていけ。命だけは助けてやろうか!」
と脅すように言いました。
怖がる駕籠かきさん達はもう逃げる気満々![]()
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その二人に、
「よいな、駕籠屋、走り出せばそなたの首が飛ぶ。」
小藤次さんは静かにそう言います。
そしてまた唸り声が響いた時、
小藤次さんは笠の間に挟んだ竹とんぼを掴み、
一気に捻り上げました。
三度目に大河童が姿を見せたとき、
小藤次さんが捻り上げた竹とんぼが、
大河童の脇腹を掠め斬りました![]()
すると・・・「ぷすり」と音がして、
大河童はしぼみ始め急降下![]()
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「赤目様、大河童は凧でございますかな。」
駕籠に乗っていた観右衛門さんが中から言いました。
「いかにも大凧にござる。
まあこれが一幕、直ぐにニ幕が始まりましょうな。」
すると、堀の土手から、黒手拭で頬被りをした
浪人さん達5,6人が現れました![]()
これを指揮するのは渡世人さんのようです![]()
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「大河童のからくり、見破られたとあっちゃ今晩が最後だ。
権造、懐に銭はもっていそうか。」
と渡世人が駕籠かきさんに話しかけます。
・・・ということは駕籠かきさんもお仲間![]()
小藤次さんも、なんか怪しいなと気づいていたようです![]()
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今日の観右衛門さんは集金の帰りで大金を持ってます![]()
狙いは良かったんだけどね・・・![]()
残念ながら相手が悪かった・・・![]()
いつものように剣を振るう小藤次さんに、次々と倒されていきます。
最後に渡世人さんを倒した小藤次さんは、
「ふうっ」と一つ息を吐き、小僧の国三さんに、
難波橋の秀次親分を呼んできてくれるよう頼みます。
「観右衛門どの、長い夜になりましたな。」
「赤目様とご一緒ですと退屈は致しませぬな。」
と冷静に話す小藤次さんに、長閑に答える観右衛門さんでした。
さて、後の始末を秀次親分にまかせ、
小藤次さん達が店に戻ると、
久慈屋では、浩介さんだけではなく主の昌右衛門さんも、
3人の帰りを寝ずに待っておりました。
皆さん、河童騒動の顛末を聞いてびっくり![]()
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この夜、小藤次さんはねぎらいのお酒をたっぷり頂き、
久慈屋に泊り、翌朝長屋へと戻っていきました。
次回へ続く![]()