ご~んという鐘の音を聞いて放駒の親分が、
「どうしてくれんでぃ
」
と梅右衛門さんに詰め寄ろうとしたとき![]()
「権次、熊吉の駕籠が帰って来たぞ
」
という声が外から聞こえてきます。
慌てて飛び出す放駒の親分と長屋の皆さん![]()
みんな大喜び![]()
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放駒の親分が、
「ご放免になってよかったな
」
と駕籠の中を覗くと・・・ん![]()
別人だ・・・上品な立派な方だ・・・![]()
これには皆さんあっ気に取られております![]()
そんな皆さんをぐるっと見回したお侍さん、
「お出迎えいたみいる。」
と深々とお辞儀。
お店の中へと案内されます。
長屋の皆さんもぞろぞろとついて行く中・・・
放駒の親分だけは不満顔![]()
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熊吉さんを問いただすと、
えどずん先生はお侍さんと一緒に放免になったのですが、
一件用事を済ませてくるとどこかへ出かけたそうです。
中では、お侍さんがお食事を取るところ![]()
この方「大原廉之助」さんとおっしゃいます。
どじょうのが振舞われておりまして、
えどずん先生が、「牢内でかなり弱っているから・・・」
と精のつくものを食べさせてあげるようにと
お店の親父に伝言していたようです。
大原さん、店の中を見渡して、
梅右衛門さんに目を止めます![]()
そして皆さんの見守る中、「方々失礼を。」
と一礼してお食事を始めます。
さて納まらないのは放駒の親分。
どかどかと店の中へ入ってくるなり怒りをぶちまけます![]()
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「ええい、ちきしょう、もう我慢がならねぇぞ![]()
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野郎のことが心配で、夕べは一晩、
まんじりともせずに夜を明かしたんだ![]()
それにもしご放免にならなかったら
俺達一家で御奉行所へ駆け込み訴えの覚悟まで決めて
こうして出揃ってきてるってぇのに・・・![]()
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そうだろ、何とか言えちくしょう
」
と子分達に詰め寄ります。
子分達も慌ててうなずきますが、あたふた![]()
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「もう今度ってぇ今度は堪忍袋の緒が切れた![]()
あいつと付き合ってたんじゃおめぇ
心配のし通しで身がもちやしねぇや、
野郎~![]()
面合わしたって
金輪際口もきかねぇぞ、でこ助![]()
」
とはっぴを床に叩きつけます。
なだめようと駆け寄った子分たちの後ろから、
縄のれんをくぐってきたのはえどずん先生![]()
「よう、ご一統。相変わらずお揃いだに
」
次回へ続く![]()