さて、年越しまであと2日。
日ごろのお礼として、今日からはお得意様を回り、
無料で研ぎをするつもりの小藤次さん。
まずは駿太郎くんをおさとさんに預け、
曲げ物師の万作親方、経師屋の安兵衛親方の
道具を預り、舟で研ぎ仕事です。
その間に竹薮蕎麦の美造親方もやってきて、
道具を預ります。
小藤次さん、年末大感謝祭で大忙し![]()
![]()
その間、いつもお世話になっているうづちゃんの
包丁を研いできれいに直します。
やっと全部終わった頃にはもう日が暮れてます![]()
しかし、帰り道、お得意先の「歌仙楼」に寄って、
道具を預り家で研ぐことに。
働くね・・・![]()
![]()
![]()
うづちゃんに道具を預るからと伝言を頼んでいたので、
女将さんが包丁を揃えておいてくれました。
で、自慢の弁当
とお酒付き![]()
![]()
駿太郎くんを迎えに行き、いつもより子守賃をはずんで、
舟で長屋へと帰ります。
「駿太郎、明ければそなたも二歳じゃな。
来年の今頃は立ち上がっておろうわえ。」
と話しかけたりする、小藤次パパ![]()
なんだか駿太郎くんを育てるようになって、
体にも気持ちにも張りが出たようで若返ったようです![]()
「錯覚かもしれぬ。ともあれ、縁あってそなたを授かったのだ。
齢五十の赤目小藤次、一花咲かせばなるまいて。」
小藤次さん、もういくつも花咲かせてると思うけど・・・![]()
と、向こうから白装束姿の乗った舟が、
松明をともして2艘やってまいります。
どうやら、またもや敵のようです![]()
![]()
幸い夜ということもあり、うまく舟をあやつり、
葦の間の暗がりに寄せ、追ってくる舟を待ちます。
そして、まず一艘が近くを横切ろうとして、
その明かりが小藤次さんの舟を照らします。
白丁烏帽子の人物が立ち上がろうとしたその瞬間、
小藤次さんは、舟を相手の舟の横腹にぶつけます![]()
そして、ぶつかる直前、小藤次さんは竹竿を、
目にも止らぬ早業で突き出し、
3人の漕ぎ手を水路に突き落とします。
そして、ぶつかった衝撃で次々に水の中へ落ちていく
烏帽子姿の皆さん・・・これで一艘終り。
続いて2艘目。
小藤次さんは舟を巧みに操り何とか逃げます。
そして行く手に、人足寄場の見張り所が見えました。
役人が、「何奴か!」と聞いてきます。
どうやら暗やみのため小藤次さんの船には気づかず、
松明を灯した怪しげな舟だけが見えている様子。
そこで小藤次さん、
「お役人、寄場から島抜けさせようという連中だぞ、
気を付け召され!」
と叫びます。
すると、急にお役人たちの動きが慌しくなり、
「明かりを当てよ!」「鉄砲方!玉込め、用意。」
と命令が下されます。
その間小藤次さんは見張り所を通り抜け、
先へと進みます。
すると、背後で銃声が響き、悲鳴が飛び交いました・・・
作戦がちだけど・・・ねえ・・・ま、これで2艘目終り。
小藤次さんが長屋へ戻ったのは、午後8時。
駿太郎くんを抱いて戸を開けると、何かおかしい・・・![]()
![]()
隣の勝五郎さんに頼んで火種を持ってきてもらいます。
留守中には特に誰も来なかった様子・・・
「すまぬが駿太郎を抱いてくれぬか。
火種はそれがしが貰おう。」
その言葉に勝五郎さんも緊張して駿太郎くんをだっこ。
行灯に火を灯すと、特に変わったことはないように思えます。
と、勝五郎さんが「あっ」という驚きの声を上げました![]()
![]()
見ると、部屋の中の細い柱に藁人形が
五寸釘で打ちつけられていました。
そして藁人形には「酔いどれ小藤次」と
上手なお公家さんの字で書かれておりました。
「いったいだれがこんな性質の悪い悪戯を。」
「なあに相手は分っておるわ。」
小藤次さんはそういって、釘を抜くと、
藁人形を竈の下へと投げ込みました。
次回へ続く![]()