やっとの思いで高堂さんから逃げてきた小藤次さん。
いやあ大変でしたね![]()
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さて小藤次さん、駿太郎くんを背負ったまま、
先を急ぎます。
「おや、赤目様、そのように急いでどちらに参られますな。」
と大番頭の観右衛門さんに声をかけられても、
「大番頭どの、ただ今は先を急ぐ。
後ほど立ち寄り説明致しますでな。」
と、久慈屋さんの前も素通り。
久慈屋さんでは研ぎの必要な道具がたまっているようで、
観右衛門さん、小僧の国三さんに小藤次さんをしっかり
見張ってお店に引きこむように指示します。
一方小藤次さんは老中・青山忠裕様のお屋敷の前へ。
普通なら子連れのお侍さんなんて怪しまれる・・・
でもそこは御鑓拝借の英雄小藤次さん、
門番の皆さんも意外とすんなり通してくれます。
尋ねた相手は「おしん」さん、青山様に仕える女密偵。
以前、小藤次さんと一緒に甲府勤番支配のお役人の
不正を暴き、事件を解決しており、
その時からのお知り合いです。
おしんさんが駿太郎くんと会うのは初めて。
その経緯にやっぱりびっくり。
「命を奪いにきた刺客の子を引き取って育てるなんて、
小藤次様らしいわ。」
とそのあと警戒して、
「赤目様、まさかこの子をおしんに育ててくれと
頼みにきたのではないでしょうね。」
と言います。
畠山様のことについて調べて欲しいと頼むと、
おしんさんの顔色が変わります。
ちょっと考えた末に、玄関番の若侍に何か告げます。
すると若侍はびっくりした顔をしてます。
おしんさんは小藤次さんとお庭を歩き始めます。
老中屋敷の庭を子連れで歩き、
おしめ替えたりする・・・大胆ですね![]()
さて、お庭の広い池の対岸にある東屋に
何人か人影が見えたのを見て、
「あら、大変。急ぐわよ。」
とおしんさんが小藤次さんを東屋へ案内しました。
小藤次さんは東屋に立つ一人の人影を見たとき、
「おしんどの、暫時お待ちを。」
と言いかけ、おしめの包みを足元に置き、
刀を抜くと右手に下げました。
「おしんか、近うよれ。」
東屋の人影はそう命じます。
おしんさんが膝を突いたのに続き、
小藤次さんも片膝を突いて、頭を下げます。
「赤目小藤次、よう参ったな。面を上げよ。
余が、青山忠裕じゃ。」
次回へ続く![]()