さて、秀次親分のところで夕ご飯をご馳走になり、
駿太郎くんと長屋へ戻ったのは午後9時ごろでした。
長屋へ近づいたその時、暗がりから人影が![]()
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7,8人のお侍さんとその後ろには雪之丞さんと呼ばれた方が・・・
小藤次さんは駿太郎くんを背から下すと、
綿入れの上へ寝かせます。駿太郎くんが泣き声をあげる中、
小藤次さんは一気に5人のお侍さんを倒しました。
「どうするな。赤子も眠いと泣いておる。
座興はこれぐらいに致せ、雪之丞。
今晩のことは忘れる。雪之丞、
小出家の意向を正面から持ち来よ。
それに応えぬ赤目小藤次ではない。」
仲間達がよろよろと退き、
最後に残った雪之丞さんが何か言いかけたとき、
「赤目様、駿太郎ちゃん。」
とお麻さんが声をかけます。
どうやら駿太郎くんの泣き声に様子を見に来たようです。
雪之丞さんは仲間を追って姿を消しました。
お麻さんは温まっていくようにと2人を誘ってくれました。
翌日も竹薮蕎麦、料亭・歌仙楼と仕事は待っております。
たくさんの仕事を終え長屋へ帰ると、
久慈屋の小僧・国三さんが、迎えてくれました。
どうやら大番頭・観右衛門さんからの呼び出しのようです。
お麻さんが駿太郎くんを預ってくれることになり、
小藤次さんは湯屋によったあと、久慈屋へ向かいました。
この湯屋でお隣に住む勝五郎さんから、
昼間に赤穂藩の古田さんが尋ねてきたと知らされました。
古田さんは小藤次さんが赤ちゃんを育てていると聞いて、
様子を見に来たということでした。
どうして古田さんが知っているのか気になりましたが、
小藤次さんはすぐにその考えを捨てました。
※古田さん、覚えてますか?
丸亀藩・黒崎小弥太、赤穂藩・古田寿三郎、
臼杵藩・臼杵朝吉郎、小城藩・伊丹唐之丞
→ 前作で小藤次さんとの交渉に当たっていた。
若手有能4人組
です。
久慈屋に着くと観右衛門さんに声をかけ、奥の座敷へ向かうと、
そこには主の昌右衛門さんと秀次親分がおりました。
秀次親分の調べによると、
雪之丞さんはお英さんのお兄さんでした。
やはり小出家では今でも権力を取り戻そうとしているようで、
お英さんが出産したという「証拠」を無くしてことをおさめようと、
駿太郎くんの命を狙っているようですね![]()
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篠山藩の佐々木さんからの呼び出しがあって、
秀次親分が行って聞いてきたところによると、
佐々木さんは首尾よく小出家を探ってくれたそうです。
小出家の当主・小出貞房さんは、
お英さんの生んだ子供が長屋暮らしをしていて、
それを育てているのが小藤次さんだとわかると、
すぐに御鑓拝借の相手の4藩に、
赤目小藤次とはどのような人物か、
と老中の職を務める主の青山様の名前をひけらかして
尋ねたそうなのです・・・![]()
「小出の当代め、厄介なことをしてくれたな。
眠っている子を起こすようなものではないか。」
小藤次さんは、これで古田さんが訪れた理由が
理解できました。
出来れば「御鑓拝借」事件は4家にとって忘れたい事。
それぞれの藩主の間では、もう和解が成立していました。
しかし、それに納得できない一部のお侍さん達が、
「四家追腹組」を結成して小藤次さん暗殺を計画。
その一番手に現れた刺客が、須藤さんだったのです。
皮肉ですね・・・![]()
小藤次さんにとって、小出家の雪之丞さんなどは
たいしたことはないのですが、
「四家追腹組」は難敵でした![]()
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そしてお英さんですが、どうやら預けられた尼寺を抜け出し、
須藤さんを追って江戸に出てきているようなのです。
小出家にとっては駿太郎くんの存在と合わせて、
厄介ごとを抱え込んだと焦っているようです。
この日、小藤次さんは久しぶりに久慈屋さんで、
おいしいお酒をご馳走になりました![]()
次回へ続く![]()