朝早く、骨休めを兼ねて、竹の切り出しに行った小藤次さん。
切り出しに行くのが骨休め・・・![]()
ここ数日は、研ぎ仕事で忙しくしていたようですね。
竹の切り出しで一汗かいたので、
湯屋に来てリラックスしておりました。
朝風呂には遅く、昼風呂には早いので独り占め![]()
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昼からはどうしようかな・・・と今日の予定を考えていると、
番台の方で小さな悲鳴が上がりました。
小藤次さんの全身に緊張が走ります![]()
このところ穏かな日々で忘れておりましたが、
小藤次さんは敵に狙われる身なのです![]()
何度も刺客に狙われているはずなのですが、
最近の穏かな暮らしの中で緊張を欠いていたようです。
小藤次さん、まず冷静に状況を把握。
手に持っているのは手拭だけなので、
とりあえず手拭をぬらして丸めます。
その直後、刀を抜いたお侍さんが走りこんできました。
しかし、明るい表から、湯気が立ち昇る湯屋に入って、
一瞬視力を失います。
ちょっと計算が甘かったねえ、お侍さん・・・
その顔めがけて、ぬれ手拭をばしゃり![]()
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立ちすくんでいたお侍さん、さらに棒立ち。
小藤次さんは湯船から飛び出し、
洗い場へ向かい、そこにあった桶を掴みます。
洗い場には数人のお客さんがいて、
突然起こったこの騒ぎに呆然![]()
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お客さんに怪我をさせてはいけない・・・
そう考えた小藤次さん。
すると、お侍さんが洗い場の方へ出てきました。
こちらにくるには刀は下にさげるしかありません。
どうやら小藤次さんが行列を襲った4家の家臣ではなさそう。
もし関わりがあるとしたら、お金でやとわれたのだろう、
そう考えながら、小藤次さんは木桶を
相手の額に叩きつけました。
くたくたしちゃっている相手は、それでも小藤次さんを
追い詰めようとしていますが、額から血が出てます・・・
この時点で、小藤次さん裸の上に、武器はなし。
そして小藤次さん、お侍さんに向かって
大声で怒鳴り、睨み付けます![]()
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2度目に怒鳴った時、お侍さんは不意に恐怖に見舞われます。
わああっと叫んだ相手は、表へと飛び出していきました。
刺客なのに、一つもいいところなし・・・弱かったね![]()
湯屋・加賀湯のご主人も小藤次さんを心配してます。
着替えた小藤次さんは、秀次親分に届けるというのを断わり、
騒がせたお詫びを言って、表に出ました。
一度長屋へ戻り、舟で久慈屋さんへと向かいます。
ちょうどお昼時、今日のメニューは、
うどん
とたけのこを炊き込んだおにぎり![]()
その前に、小藤次さんは観右衛門さんに手招きで呼ばれます。
内容は、先日の「達ちゃんの短刀事件」のこと。
町奉行所の与力・多野村さんが久慈屋さんを訪れ、
事件のことを報告に来たそうです。
津軽家では短刀が戻ったことに大喜び![]()

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あの夜、寅太郎さんの博打場には、お役人の手が入り、
たくさんの人が捕まったとか。
そして多野村さんが言うには・・・
近くの神社で、寅太郎さんが死体で見つかったそうです。
そばに辻斬りも倒れていたので、
きっと辻斬りに遭った寅太郎さんが応戦して、
共倒れになったのであろうということでした。
・・・そういうことにしたのね・・・![]()
寅太郎さんは評判が悪かったので、
喜ぶ人はいても、哀しむ人はいないとか・・・
そして多野村さんが久慈屋さんを訪れた理由は、
津軽家で、何かお礼をしたいと言っているので、
それを聞きにきたのでした。
もちろん小藤次さんは、
「それがし、ちと曰くがあって2人ばかり漬物蔵から
助け出しただけのこと、津軽様とは一切関わりがござらぬ。
ゆえに礼をされる覚えはなし。」
とお断り。欲がない人ですね・・・そこがいいところです![]()
さて、騒動が片づいたばかりなのですが、
小藤次さんが水戸家のお屋敷で行灯作りを披露するのが、
明後日と決まりました。
久慈屋さんからは観右衛門さんともう1人が同行。
小藤次さんも、もうひと工夫することにしました。
お昼を食べ終わった後、小藤次さんは観右衛門さんに
加賀湯で襲われた一件を話しました。
観右衛門さんはしばらく言葉を失います。
大名家の刺客か、或は別の関わりか、
「その者、また赤目様の前に現れるような気がします。」
「迷惑至極にござる。」
小藤次さんはそうつぶやきます。
次回へ続く![]()