小藤次さんと昌右衛門さんが久坂さんの家を出たのは、
午後10時のことでした。
玄関まで鞠姫さまと静太郎さんが見送りに出てきて、
静太郎さんは宿まで送っていくと申し出てくれました。
2人は遠慮しますが、どうやら座敷では、
父&義父が頑張っていたのでなかなか話せなかったようで・・・![]()
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少しでも小藤次さんと話がしたいと待っていたようです。
そんな静太郎さんが提灯を持ち、先頭に立って歩き始めます。
鞠姫の危機を救ってくれたことのお礼を述べる静太郎さん![]()
結婚式は来年の3月15日に決まったそうです![]()
そんなことを話しながら歩いていると、
ふと小藤次さんの足が止まります。
不審の声をあげる昌右衛門さんを制して前に出た小藤次さん。
すると暗闇から2人のお侍さんが姿を現します![]()
静太郎さんが「何者か」と尋ねると、
2人の後ろから1つの影が姿を見せます。
またもや市塚染之助さんです。
小藤次さんに突かれた傷のため首には白い布が巻かれております。
小藤次さんに恨みがあるという染之助さん。
静太郎さんが毅然とした態度で咎めます。
するとそのやりとりを聞いて、動いた気配がありました。
「お待ちあれ。城下で騒ぎはならぬ。」
と現れたのは、町奉行の佐々主水さん。
どうやら久坂さん家では藩にこの前の騒ぎの届けを出していたようですね。
しかし、それを無視して染之助さんは
仲間2人に戦いを命じ、2人は刀を抜きます![]()
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「静太郎様、お手だしは無用ですぞ。」
と小藤次さん
刀を静かに抜きます。
2人の気合が響き、同時に小藤次さんに仕掛けます![]()
そんな2人をまたもや鮮やかな手つきで倒す小藤次さん![]()
一瞬の斬撃に誰一人として声が出ません![]()
「佐々様、ご城下を汚して相済まぬことにござる。
お調べなればどこへでも同道いたす。」
と言われた佐々さんは染之助さんにむかい、
「市塚染之助どのも偶々この場を通りかかられた様子じゃな、
お行きなされ。後の始末は佐々が付け申す。」
と命じました。後下がりに消える染之助さん。
小藤次さんにもお咎めなしです![]()
次の日、水戸を立つ一行を、
またまた静太郎さんが見送ってくれました。
そこで染之助さんの処罰に付いて聞かされます。
最初の鞠姫さまの駕籠を囲んだ騒ぎの時、
久坂さんが密かに藩に届け出ており、
染之助さんのお父さんは家老なので、
その功績も考えしばらく様子を見ようとしていた矢先に、
昨夜の2度目の騒動を起こしたようで、
どうやら染之助さんは跡継ぎからはずされてしまうようです。
でも弟の寄次郎さんは頭もよく、物静かな方だそうで、
その方が跡継ぎになるようですね。
一件落着![]()
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名残を惜しむ静太郎さんに別れを告げ、
一行は江戸へと向かいます。
久慈屋さんの船着場には、舟に気づいた奉公人達が、
3人を出迎えます。
奥座敷では、奥様と娘のおやえさんが出迎え、
もうお酒とお膳の用意が出来ておりました![]()
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座敷には家族のほかに、細貝家のある西野内から
来ている奉公人達が、故郷の話を聞きに集まっており、
西野内からのお土産がお膳に並び、
大番頭の観右衛門さんはじめ、奉公人を喜ばせました。
さて、小藤次さんは泊っていけという昌右衛門さんの誘いを断わり、
午後11時頃、ほろ酔いで久慈屋を後にしました。
次回へ続く![]()