細貝家の敷地の一角には紙漉きの作業場があります。
ここでは大勢の皆さんが作業中。
小藤次さんはこの作業場を見学しております。
ここで作られる和紙の光沢と自然に出来る模様に釘付け![]()
職人頭の「角次」さんによると、
ここで作られる和紙は水に強いそうです。
この角次さんの厳しい目で紙が選別されていきます。
そのかたわらに砥石があるのを見つけ、
小藤次さん、裁断用の刃物を手に取ります。
「お侍、それは研ぎにかける刃物だ。」
と角次さん困った顔・・・![]()
ちょうどそこへやってきた昌右衛門さん、
小藤次さんの研ぎの腕を説明。
角次さんや忠左衛門さんが興味津々に見守る中、
小藤次さんは研ぎ始めます。
その動きを見た角次さんの目の色が変わります。
研ぎあがった刃物の切れ味を見て、一同びっくり![]()
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角次さんのお許しも出たので、
この日の午前中は研ぎ仕事に精を出しました。
さて、お昼ご飯を食べた小藤次さん、
細貝家の番頭さんに断わり、竹やぶで竹を切り出します。
それを鉈で割り、切り分け、研ぎをかけます。
次の日も刃物研ぎのあと、竹細工作りにかかります。
風車・竹とんぼ・竹笛などを手慣らしに作成。
さらにみんなに内緒の竹細工も作成。
失敗を繰り返し納得いくものを作り上げた小藤次さん。
誰の目にもふれないようにこっそりしまいこまれました。
とりあえずこれで練習は終了。
いよいよ本格的に作業に取り掛かります。
小藤次さんが作っていたのは行灯。
和紙を分けてもらい、竹かごの内側と外側に張り合わせます。
竹かごの変わった形と、漉き模様が浮かび上がり、
火が入れられるとその場にいる全員から嘆声が洩れました。
2つ作られたうち一つは鞠姫様の結婚祝いに・・・![]()
そしてもう一つはお世話になった忠左衛門さんに・・・![]()
後片付けを終えた小藤次さんがお風呂へ行くと、
昌右衛門さんと忠左衛門さんが先に入っておりました。
どうやらお2人はこの行灯をこの辺りの名物にしたいと、
考え中のようです![]()
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欲がない小藤次さんに代わり、
2人はあれこれ考えをめぐらしております。
そして、この夏小藤次さんは行灯作りの先生として、
もう一度細貝家を訪れることになりました。
小藤次さんいろんな意味で
引っ張りだこですね![]()
さて、細貝家で迎える最後の夜![]()
小藤次さんの作った行灯の明りを見つめて、
皆さん幸せな気分に浸りながらお酒を飲みました。
初日の大宴会と異なり、静かな別れの夜となりました。
翌日、3人は仕入れた紙を積み、
忠左衛門さんをはじめ皆さんに見送られ、舟で川を下ります。
「昌右衛門様、なんとも楽しい逗留にございました。
赤目小藤次、礼を申す。」
小藤次さんは、昌右衛門さんが用事に事寄せて旅に連れ出し、
殺伐な戦いの日々を忘れさせようとして心遣いを感じていました。
帰りの舟では、忠左衛門さんからいただいたお酒を飲みながら、
ゆったりと川を下っていきます。
次回へ続く![]()