屋敷へ戻った久栄さん。
屋敷に併設している火付盗賊改方の詰め所へと向かいます。
そして鬼平さんの部下である酒井さんに、
砂吉さんを釈放して欲しいとお願いするのです。
さて、待ち合わせ場所では、
砂吉さんのお仲間と唯四郎さんが、
今か今かと待っております。
どうやら、砂吉さんを乗せた駕籠が屋敷を出た様子。
付き添っているのは女性一人で、
役人が動いた様子は無いようです。
唯四郎さん達の計画通りですね![]()
と、駕籠を引き連れた久栄さんがやってまいりました。
たえちゃん達と引き換えに、
砂吉さんの足かせの鍵を投げつける久栄さん。
そして、たえちゃんを連れて走って逃げます![]()
それと入れ違いに入ってきた駕籠かき2人。
この2人こそ、駕籠かきに化けた酒井さんと辰蔵さんだったのです![]()
砂吉さんの足かせをはずしていたため、
気づくのが遅れたお仲間たち![]()
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必死に防戦しますが、みな倒されてしまいます。
そして、唯四郎さんは捕らえられるのです![]()
この日、鬼平さんが出張から戻ってきました。
玄関先では、部下の皆さんがお出迎え![]()
変わったことが無かったかと聞かれた酒井さんは、
近藤唯四郎という人物を捕らえていて、
直々にお調べ頂きたく、蔵に閉じ込めてあります、
と報告。
お屋敷内では、使用人と久栄さんがお出迎え。
久栄さんは何やら緊張した面持ちです![]()
唯四郎さんを捕らえたことを褒める鬼平さん。
何か言いかけた久栄さんの言葉をさえぎり、
話をそらします。
その夜、鬼平さんは一人、
唯四郎さんがいる蔵へと向かいます。
外には、気になって忍んできた久栄さんの姿も・・・
どうしてこんなことをしたんだと聞く鬼平さん。
すると、突然唯四郎さんは大声で笑い出します![]()
「何がおかしい。」
「えらそうな口をきくが、
貴様は俺にそういう口をきける男ではないぞ。」
「それはどういうことだ。」
「知りたかったら女房に聞いてみろ。
貴様は知るまいが、久栄を初めて女にしたのはこの俺だ。
どうだ驚いたか
」
外で聞いていた久栄さんが愕然として、座り込みます![]()
それを聞いてにこっとした鬼平さん。
「それがどうした
だからどうだというのだ。
そんなことは百も承知だ。承知で久栄を娶ったんだよ。」
唯四郎さんに捨てられた後抜け殻のようになっていた久栄さん。
その久栄さんのお父さんが、もう嫁にはやれぬとこぼすので、
それなら俺がもらう
となったそうなのです。
「よくよく考えてみると、俺もとうの昔から久栄に惚れていたんだな。
俺もお前さん同様さんざん道楽はしたが、
命がけで惚れたのは久栄たったひとりだ。
だからな唯四郎、久栄を本当の女にしたのはこの俺だ。
それがわかっているのは、世の中で俺と久栄のたった2人だ。」
このセリフを聞かされて、完全に負けた唯四郎さん、
出て行く鬼平さんに、うつむき背を向けるのが精一杯・・・![]()
蔵から出ようとした鬼平さん、
しゃがんで泣いている久栄さんを見つけます。
「こりゃ、まじいこと聞かれちまったな・・・」
と照れる鬼平さん。
久栄さんと手をつなぎ戻ろうとしたところに辰蔵さんの声。
これから道場で闇稽古をしてきますという辰蔵さんに、
久栄さんは「持って行きなさい」と財布を渡します。
遊びに行くことはばれているようですね・・・
喜んで友人と出て行く辰蔵さん![]()
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「おいおい、すこしくらいの手柄で甘い顔見せるな。」
という鬼平さんに、
「でも・・・辰蔵には殿様(鬼平さんのこと)のように
なってもらいたいのです。
そのためには少しくらいの遊びは多めに見ないと。」
そのセリフを聞いた鬼平さん、一言・・・
「ばぁか。」とつぶやき久栄さんの肩を抱きながら笑うのでした。
そして最後のナレーション。
「長谷川平蔵はこの日以来生涯、
久栄の前で近藤の名を口にせず、
また久栄も二度と近藤を思い起こすことは無かった。」
おしまい
祖母と2人これを見ていて、
最後の「ばぁか」というセリフにやられてしまいました![]()
祖母も、このシーンのことは何度も思い出してました。
「粋」というしかない鬼平さん。
落ちぶれ久栄さんに振られて、自暴自棄の唯四郎さん。
それと対照的に、何を言われても動ぜず、
胸を張って自分の正直な気持ちを打ち明ける鬼平さん。
最後の蔵でのシーンはこの2人の対照的なやり取りが、
印象深いです。
DVDになっていますので是非ご覧ください。