狭間さんを討った宗蔵さんは、
ご家老の堀さんがいる料亭に報告に行きます。
料亭には入ったことが無いから玄関で・・・
と遠慮する宗蔵さんは座敷まで案内されちゃいます。
そこには堀さんと、大目付様などお役人が、
女性に囲まれて、楽しんでおりました![]()
堀家老はご機嫌なようで、宗蔵さんをねぎらいます![]()
宗蔵さんは自分の力ではなく、銃のおかげだと謙遜。
盃をつかわすと言われ、受け取る宗蔵さん。
こんな場所だから、話は後日ゆっくり聞く、
褒美もあとから与える、今日は帰ってよい・・・
と、大目付に言い渡されますが、
宗蔵さんは、酒の入った盃をもったままそこを動きません。
もう一度、帰ってよいといわれた宗蔵さんは、
盃を置き、堀家老に向かって、
「お聞きしたいことがございます。
ご家老は夕べ、狭間の妻にお会いになったでしょうか?
狭間の妻は私の家へ来た後、
ご家老のお宅へ行くといっていたので。」
堀家老は、やっぱり狭間さんの奥さんを
この料亭に連れてきたようです。
「一度は助命を断わったが、色仕掛けでうんといわされた。」
「でも、ご家老は私に何もお命じにはなりませんでした。」
狭間さんの奥さんをだましていた堀家老の言葉・・・
女性相手にふざけながら話す堀家老に宗蔵さんは
「いくらご家老とはいえ、夫の命乞いに来た妻の体をもてあそぶなど
狭間の妻があまりにも・・・あまりにも憐れです
」
この言葉にご家老激怒、お膳をひっくり返して、
料亭を出て行ってしまいます![]()
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狭間さんの奥さんに会って、消して早まっては成らない、
生きることが大事だと励ますつもりだった宗蔵さん。
しかし、奥さんは狭間さんの後をおって自ら命を絶ちました![]()
数日後のお城の中。
一人で向こうから歩いてくる堀家老を、待ち伏せしている宗蔵さん。
堀家老が通りかかったところで、土下座してお迎えします。
「片桐
何の用だ
」
と声を荒げる堀家老。
宗蔵さんがふと天井を見ます。
それにつられて堀家老が上を向いた瞬間![]()
宗蔵さんは、右手に隠した刃物を堀家老の胸に刺し、
素早く引くと、何事も無かったように歩き出します。
いぶかしげに宗蔵さんを見送る堀家老・・・
と次の瞬間、よろよろとよろめき、廊下に倒れこみます![]()
家臣が駆け寄りますが、返事がない堀家老。
医者の見立てによると、
「計ったようにまっすぐ心臓を貫いております。
まさしくこの傷が死因だが・・・」
胸に傷があるものの、血がほとんど出ていないのです。
「何による傷か?人間ではなく、
何か別のものによって与えられた傷なのか?
動かしてはならん。おそらく体内は血の海であろう。」
狭間さんと奥さんのお墓に手を合わせる宗蔵さん。
「仇はとったから、成仏してくれ。」
と、ご家老を刺した刃物を、そのお墓に埋めます。
「でも、どうしてだろう・・・このむなしさは・・・
俺はこれからどうすればいいのかのう・・・」
宗蔵さんはこの後、お侍さんを辞め、蝦夷へ向かうことにします。
出発の日、途中まで見送りにくる左門さんと志乃さん。
志乃さんは泣きながらお兄さんを見送るのです![]()
この後、宗蔵さんはきえさんを訪ねます。
野良仕事の最中だったきえさんは慌てて駆け寄り、
旅支度の宗蔵さんに質問攻め。
とりあえず2人は、土手に座り話し始めます。
野良仕事はきついかと聞く宗蔵さんは、
きえさんは、これから一年で一番大変なときだけど、
あの嫁ぎ先に比べれば遊んでいるようだと言います。
「そんな忙しい時、こんな話を持ち出すのは、
とっても気が引けるのだが・・・
きえはもう嫁入り先はきまったのか?」
「父親がいくつか嫁入りの話し持ってきますが・・・」
「そうか、まだ決まってはいないか。
実はなきえ、俺はこれから蝦夷へ行くんだ。
俺は侍がいやになってな。
禄(お給料)、藩にお返しして町人になった。
蝦夷の地で商売でも始めてみようかと思ってな。」
「蝦夷まで何日かかるんですか?」
「一ヶ月か海が荒れれば二ヶ月・・・」
「ではもう一生会えないのですか?」
「・・・きえ、俺と一緒に行ってはくれないか。
お前と一緒ならどんな辛いことでも我慢できる。
俺がここへ来たのはそれを言うためなんだ。
どうだ、俺と夫婦になってくれないか。」
「私・・・そんなこと・・・急に聞かれても。」
「何も難しいことはない。お前が俺を好きで、
俺がお前を好きならそれでいいのだ。
俺はお前が好きだ
初めて会った時からずっと好きだ![]()
きえ、お前はどうだ。」
「そんなこと・・・私考えたことありません・・・」
「じゃ、今考えてくれないか。
・・・どうだ、考えてくれたか?」
「それは旦那様のご命令ですか?」
「そうだ、俺の命令だ。」
「ご命令なら仕方ありません
」
と、手を握り合う2人でした![]()
おしまい。
辛いこともたくさんありましたが、
ハッピィエンドのお話でした![]()
宗蔵さんのきえさんに対する素直な愛情が、
印象に残るお話です。
実際は方言で話しているのですが、
表記が難しいので、せりふは変えてあります。
ぜひ、映画で方言もお楽しみください。