先生 第七話

―――――――――――――――嘘

わかってたよ

ホントはわかってた

でも　あなたへ想いが届かないから

意地はってたの

だって

そう思わないと

あなたへの想いが

止められなくなるから――――――――――

紗良「先生」

先生「ん？」

好きです

・・・・なんて　言えるはずない

紗良「ここの問題　教えてください」

先生「ああ　ここは.......」

紗良「・・・・・・・・ああ」

先生「わかったか？」

紗良「はい

・・・・・だめだなぁ　こういうの」

先生「何が？」

紗良「両方にかけないといけないけど

片方　かけわすれるんです

片方だけ見て　もう片方見逃して　失敗して・・・」

そう

先生が好きだということだけ見て

他のこと　考えてない

きっと　失敗する

先生「・・・・・ああね

俺も細かいことは苦手だなー」

紗良「・・・・・ほんと　重要なとこだけ見逃してるんですよ」

そう　気持ちより重要なこと

先生「だな」

紗良「あはは・・・・」

その重要なことを見ると

許されないこと

どうにもならないことばっかり

不思議です

これで

傷つかない人もいれば

傷つく人もいる

これが叶っても

誰も苦しまないはずなのに