GⅠ7勝の名馬ウオッカ号が滞在先のイギリスニューマーケットにて蹄葉炎の為亡くなりました。

 

15歳だったそうです。

 

彼女がどれほど強かったか、私が書くまでもありません。

 

記憶に残るのは…

 

ダイワスカーレットとの死闘を繰り広げた天皇賞秋。

 

そしてあの東京優駿。

 

目の前の緑の芝を、黄色い勝負服のウオッカが鮮やかに駆け抜けて行ったあの瞬間は今でも想い出せます。

 

 

 

彼女からは多くの事を学びました。

 

生きにくい時代に女性としてどう生きていくかという事です。

 

昨今の医学部入試等でも騒がれていて、まだまだ女性の肩身が狭く感じられる時も多々あります。

 

私はそれを15歳の時に体感しました。

 

高校受験、各校のボーダーラインが男女で違いました。

 

5科目計250点のテストで、女子の方が5点ほどボーダーが高かったんです。

 

負けず嫌いの私は、その5点をおかしい!!と思うより、男の子たちより5点分勉強したらいいと心に決めていました。

 

その考え方が間違っていなかったと教えてくれたのもウオッカでした。

 

「男」とか「女」とか「差別」とか、そんな物はウオッカには何の意味もありませんでした。

 

ただひたすらに、誰よりも先にゴールを駆け抜ける。

 

彼女の走りに、その生き方に、私は勇気をもらいました。

 

 

 

ネットニュースにはどれも「名牝ウオッカ」と書いていましたが、私はあえて冒頭で「名馬ウオッカ」と書かせてもらいました。

 

死因はひづめの病気だったとの事。

 

彼女の最期が痛みで苦しんだものでないことを祈るばかりです。

 

ウオッカ、ありがとう。

 

どうか安らかに。