広島2日目。
 
この日も快晴、お天気にも恵まれました。
 
気持ち良く起きた朝、急いで朝食をとり、お散歩を兼ねて平和記念公園へ。
 
綺麗な公園で、被爆の中心地だったとは思えないくらい穏やかな時間が流れる緑も多い公園です。
 
 
やはり一番のインパクトを与えるのは「原爆ドーム」。



当時のまま保存されたこの建物だけは時間が止まったような感覚を受けます。
 
上からほぼ垂直に衝撃を受けたため全倒壊を免れたそうです。
 
このドームだけでも核兵器の恐ろしさを実感します。
 
 
その後向かったのが「広島平和記念資料館」です。
 
今大変人気のあるスポットで来館者も凄い数だそうです。
 
そう聞いていたので朝一の入館でゆっくり見学しようと思い早起きしました。
 
もうすでに多くの観光客が見学していました。
 
現在は東館がリニューアル工事中で本館のみの見学でしたが、とても充実した時間になりました。
 
核兵器の恐ろしさは分かっているつもりでしたが、改めて平和について考えさせられる展示物ばかりでした。
 
核兵器の脅威、それを科学的な放射線被害として説明するブースや、物理的な熱線・爆風被害として説明するブースなどがあり、それぞれの遺品が当時の悲惨さを語りかけてきます。
 
一番記憶に残ったのは原子爆弾リトル・ボーイの模型でした。


見上げるような位置に展示されたその模型、長さは約3m。
 
私の想像をはるかに超えたコンパクトさでした。
 
3mですよ、その程度の大きさの爆弾で都市一つが壊滅したんです。
 
驚いてしばらく呆然とその模型を眺めてしまいました。
 
この爆弾が落とされる事になったのが「原爆投下命令書」。


紙一枚で数えきれないほどの尊い命が失われました。
 
草も生えないのではと思われたその被爆地は、目覚しい復興を遂げ今は素晴らしい街並みを取り戻しています。
 
ずっと来たかったこの資料館、今回見学できて本当に良かったです。
 
 
この他にも公園内にはいろいろな平和のシンボルがあります。
 
「原爆死没者慰霊碑」、ここには29万人を超える死没者の名簿が納められています。


 
「原爆の子の像」、原爆で犠牲になった子供たちを慰霊する像で、色とりどりの折り鶴が祀られています。


 
「平和の鐘」、優しい音の鐘で、私も祈りを込めて鐘を鳴らしてきました。


 
 
これは世界の核保有地図。


昨年核を持つ大国のリーダーがこの地を訪れました。
 
被爆者の話に耳を傾け、そっとハグをしたその姿は印象的でした。
 
彼が残したメッセージと折り鶴も展示されていました。


リーダーは交代しましたが、次のリーダーにも同じように平和への信念を持っていて欲しいと願うばかりです。
 
 
「平和の灯」、昭和39年から燃え続ける火。


反核のシンボルで、核兵器が地球上からなくなるまで燃え続ける祈りの灯。
 
いつか核兵器が廃絶し、この火が無事消える日が来るのでしょうか。
 


少しだけですが、平和について考えるいい機会となりました。