『アイーダ 愛に生きた王女』

2013.02.10 マチネ 新名古屋ミュージカル劇場


千秋楽前にどうしてももう一度観ておきたくて、急遽名古屋へ。

ロビー正面にはキャストからのメッセージが。

ラダメス将軍のお言葉をパチリカメラ




お席は下手5列目。

個人的には上手が好きなんですが···、まあ仕方ないですね苦笑


まずは雅原アイーダ。

歌声がCDの濱田さんに似ているなと思います。

だから私はとっても聴きやすいです。

秋さんもそうですが、とっても強い凛としたアイーダな感じがします。

濱田さんのアイーダは、強さの中に時折弱さや可愛さや女らしさが嫌みなく見え隠れしていた気がして、そんなちょっと危うい部分がもっとあると、「国か愛か友人か」で悩む切なさがより伝わってくると思ったりします。

あ、感想はあくまで個人的な感想なので(笑)ご了承くださいね。

「ローブのダンス」「神が愛するヌビア」は圧巻でした。

最初のキスシーン、あれはラダメスが不意打ちでキスしてアイーダがうろたえる設定だと思うのですが、結構雅原さんの方から積極的にしているように見えて、ちょっと笑えました(まあ私がアイーダでも相手が阿久津さんなら自らキスしにいっちゃいそうですから人の事言えませんが···笑)。


そして光川アムネリス。

細くて折れちゃいそうな体ですね。

アイーダがとてつもなく健康体に見えます(笑)。

「愛の物語」から「勝利ほほえむ」へ部分は他のアムネリスよりロックな感じがします。

私は声楽っぽい歌い方よりこっちの方が好きです。

きゃぴきゃぴしたキャラもかわいいです。

ラストでアムネリスが審判を下すシーンは本当に熱演で、こちらも苦しくなってしまいました。


エジプトに千秋楽直前で戻られた阿久津ラダメス。

「勝利ほほえむ」で第一声を聴くわけですが、今日はいつもよりちょっとねっとりな歌い方で焦りました。

この曲は、若い頃のCDのはつらつとした阿久津さんの歌や、55で涛さんが歌った爽やかな歌が頭に残っているので、違和感が···。

あまりフレーズを切らずに歌うようにどんどん進化しているのでしょうか。

この歌に関しては少し戸惑いましたが、他のナンバーは無理せず余裕で歌われている感じがして、とっても良かったです。

飯野パパとは本当の親子みたいにしっくりきますね。

ヌビア王を捕らえた報告を聞き喜ぶ反面、背後にいるアイーダへの複雑な心境、迷い···。

観ていて切なくなりました。

やっぱり阿久津さんの恵まれた体格はラダメス向きですね。

アイーダを後ろから抱き締める「星のさだめ」、膝に入れて抱き締める「儚い喜び」。

包み込む感じがとても素敵。

石棺で怖がるアイーダを抱き、ぽんぽんってしたのを見て羨ましくなりました。


全体的に皆さん台詞が、今までより自然な感じがしました。

台詞っぽくなく、普通の会話に近い感じ。

そう感じたのは私だけかもしれませんが···、少し早い話し方をしたり、あえてゆっくり話すような所があったり、声の強弱がはっきりしていたり、メリハリがあって私はとっても良かったと思います。

楽が近いし、客席がしっかり埋まっていたのも手伝ってか···、皆さんとっても熱い舞台でした。

カテコも何度も出てきて下さって、飯野パパと光川アムネが仲良しっぷりを見せつけてくれました。



こんな感じの片寄った感想ですみません(笑)。


余談ですが、しばらく「アイーダ」の舞台とはお別れになるので、ちょっと考察を。

先日、友人と話したんですが、私はラブストーリーの中でも「オペラ座」よりは「アイーダ」や「ウィキッド」が好きです。

勿論楽曲や役者さんの好みもありますが、結論としては自分に重ね合わせられるかどうかって事ではないかという点に至りました。

私自信は残念ながらモテる女性ではないので、二人の男性から言い寄られるなんて事はまずありえません。

でも「アイーダ」「ウィキッド」のように二人で男性を取り合ったり、後から来た人に横からさらわれるって事はよくある話で···、とても他人事ではありません。

観劇中はアイーダやエルファバに感動して観てますが、終演後ふと冷静になるとアムネリスやグリンダの気持ちが痛いほど分かるんです。

素直になれなかったり、頑張りすぎて悪い方向に進んでしまったり···。

そんな舞台にある「共感」「永遠の課題である<恋>」がとっても魅力的なんでしょうね。

ちなみに、今月のアルプにアイーダの記事がありましたが、あまりに納得してしまう文章で驚きました。

私が感じていた事がそのまんま記事になったような感じで···。

アイーダ観劇で、恋愛偏差値がUPしたらいいんですけどね~(笑)。



ちょっとまとまらないブログになってしまいました、すみません。

とにかく、大好きな作品としばらくお別れなのが寂しいです。

またどこかで、この素敵なラブストーリーに出逢える日を楽しみにしています。


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