喫茶店のマスターからの課題図書本「最悪」(奥田秀朗)をようやく読み終えました。


AIDAのひとりごと-20111209150049.jpg


随分長い期間レンタルしてしまい、公の図書館なら大目玉な大延滞ですガーン


ここのところお出かけ続きでのんびり読書ができませんでした。


実際、ページ数もP648と、かなり厚みもありましたが…。



さて、本編ですが、題名の通り暗~くなる内容です(笑)。


騒音の苦情に頭を悩ませ、資金繰りに奔走する町工場の社長。


セクハラを受け銀行を退職しようと悩む女子行員。


ヤクザに追われるうだつの上がらないチンピラ。


1人ずつがそれぞれ負のスパイラルに迷い込み、事態はどんどん悪化する一方へ…。


もし私がこのどれか1人になったとしたら…ショック!ショック!ショック!


考えるだけで嫌です(笑)。


やることなすこと全てが悪い方向へ進むんですよ長音記号1ガーン


3人それぞれのお話でかなりのページ数を使ってますが、決して中だるみする事は無く淡々と悲劇が続きます。


そして後半になり、3人が少しずつ本人たちの分からない所で交わり合い、ほんとに「最悪」なクライマックスへ…。


最悪な人たちが集まる訳ですから不幸も3倍。


収拾のつかない事態に…。


すっきり~って言う結末ではありませんが、最後まで飽きずに読めました。


こんな人生は送りたくないなっていうのが切実な感想ですガーン


「比類なき犯罪小説」と評されてましたが、ほんとにその通りですニコニコ



早いうちにマスターのところに返しに行かなくちゃDASH!