楽しみにしていた「マスカレード・ホテル」読み終わりましたニコニコ


AIDAのひとりごと-20111007145927.jpg


東野圭吾作家生活25周年の特別刊行。

第1弾☆麒麟の翼
第2弾☆真夏の方程式

に続く完結第3弾です。

「麒麟の翼」は加賀恭一郎シリーズ、「真夏の方程式」はガリレオ湯川先生シリーズです。

ちなみに私の個人的趣味では、「真夏~」の方が好きでしたニコニコ

「麒麟の翼」は年明けには映画化との事。

東野圭吾さん、絶好調ですね!!



さて第3弾。一言で言うと、作者渾身の作品です。

東野さんの頭の中を覗いてみたくなりました目


舞台は都内の高級ホテル。
連続殺人の次の舞台がこのホテルと推測され、潜入捜査にくる刑事と、フロントを受け持つ凄腕ホテルマン(女性)を主役に、謎を解いていくお話です。


まず、ミステリーとしてのドキドキ感はいつも通り最高です。最後の最後まで謎が謎を呼ぶ…。犯人だと思っていた人が的外れだったり…。次のページが気になって仕方ない(笑)。

さすが理系出身の作家さん、読んでいても矛盾がないし、謎の入り組ませ方も凄~い。
いつもの事ながら感心します。


それから登場人物についてですが、湯川先生、加賀刑事に次ぐ第3のヒーローが登場。
刑事の「新田浩介」です。
刑事で切れ者のキャラは加賀刑事とかぶるとこがあるかも…ですが、まだ若くて荒削りなイメージです。このシリーズが展開していけば、もっと濃いキャラになるかも。
今回そんな新人キャラを引き立ててくれたのがホテルスタッフの山岸尚美。
優秀な彼女との絡みで、お話がより面白くなったと思います。



そして何より一番驚いたのは、ホテルやホテルマンの仕事の事を細かく表現されていた事です。
ホテルには何か問題を抱えたお客様が数多く訪れ、その1つ1つのトラブルに誠意を持って取り組んでいるスタッフたちがいるという事がよく伝わってきます。
もちろん、普段聞く事の無い裏方のお話も…。
ホテル業務の内側を覗かせてもらう感じでしたアップ


きっと濃厚な取材が行われたんでしょうね。
舞台の参考になったのは「ロイヤルパークホテル日本橋」だそうです。
一度行ってみたくなりましたニコニコ



東野作品は出版される度に新しい世界が広がる感じで、本当にアイデアが枯れない作家さんなんだな~と思います。


3作品出版のラストを飾るにふさわしい作品でした。

皆さんも秋の長い夜に東野圭吾ワールドに浸ってみてはいかがですか?