2015年から新しく始めた活動は、日本語を教えること。
これによって、新しい気付きを得ることができました。

私の担当は、N2なので、レベルが高い生徒さんです。
そのなかで、それぞれ弱点と長所があります。

たとえば日本に移住して長い方たちは、話すことやリスニングテストには非常に強いですが、
長文読解が苦手だったり、日常的にあまり使わない単語はほとんど知らなかったりします。

ALTとして日本に来ている人たちは、本国の大学で勉強している人がほとんどで、独学でも真面目にするので、文法や長文読解は、比較的できるけど、話すことはたどたどしかったり、ききとれていないと感じます。


そして、もうひとつ気になるのは、育ったバックグラウンドです。

たった一つの言語で成長した人と、
両親の母語が違ったり、異国で育った人との
決定的な違いです。

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私の友人は4-5個の言語をさらっと使います。
もちろん、「努力している」というのは当然ですが、
彼は、頭の中にいくつもの言語のテーブルがあって、それを使い分けている、といいます。
最初は彼の言っていることがピンときませんでした。
私は、英語を学んではいたものの、16歳まで日本語の世界オンリーで育ってしまいました。べたべたの日本語ワールドで脳内は構成されていました。
日本で英語とドイツ語を学んでいても、やはりピンとくることはありませんでした。

しかし、
私が、ドイツにすんだとき、ドイツで日本語を排除して生活することは可能でした。
日本人と積極的に接触せず、日本語を読まないで、生活できました。

そして、その生活を繰り返すうちに、
英語の使い方と違うことに気がつきました。

私がドイツ語を使うとき、日本語を黙らせることができるのです。
しかし、英語を話すとき、自分が良く知らないトピックを話すとき、隙を狙われて、日本語に私の脳内がのっとられます。
日本語が脳内をのっとり、その話題を日本語で考えてしまうとおしまいです。
もう、上手く話せなくなっています。

それ以来、私の英語の学習方法、語学教授法も抜本的に変えることができました。


そして、英語と日本語は、この奇妙な一つの言語の脳内占領にあいやすいことに気がつきました。

中国系オーストラリア人とか、日本とアメリカ人ハーフとか、そういう人は、この脳内占領はありません。また、アジアでも、島国でないと、かなり色んな言語に入り乱れるし、ヨーロッパでは多言語政策がおこなわれていて、多言語が当たり前な状態。

しかし、日本は日本語だけで生活が可能だし、下手したら、意図しない限り、多言語に触れる機会がまったくないのです。
また、世界共通語として認識されつつある英語も同じです。ほとんどの人が英語を話せるし、英語ができればOKみたいな雰囲気なので、英語はばっちり脳内を占領できるのです。


アジア系の英語話者と、英語だけで育った英語話者の決定的な違いは明らかです。
もともと、多言語の世界で育った英語話者は、すぐに、多言語脳内に変化できます。日本語を飲み込むスピードも桁違いです。
まさに、最初にでてきた友人の言語のテーブル変化です。


しかし、英語だけで育った英語話者は、日本に来て1年たつのに、英語ががっちり脳内を占拠していて、日本語世界にひたれない、とおっしゃってました。

そうすると、二人の反応レベルが決定的に変わります。



私の場合も、
ある意味、日本語とドイツ語というのは、決して混じることがないので、私のなかで、ドイツ語と日本語がまじることがありません。
だから、それぞれを使うときに、だまらせることができます。
ほんとうに、ドイツ語を使うときに、日本語ってだまっているんですよ!!

しかし、日本に居ても海外にいても、英語は日常的に使います。だから、私の中でも、この二つの言語間の変化があいまいになっている気がします。
いまは、そのテーブル変化のトレーニングを続行中です。

この課題と克服方法もおいおい書いていきます!