「……」

「れ、蓮さん!!く、苦しいですッ!!」


さっき蓮さんが引っ張った時に私は蓮さんの胸の中に…


「あ、ゴメン」

「?どうしたんですか?」

「え?」

「蓮さん悲しそうな顔してるから…」

「あぁ、ちょっとね…」

「悲しい顔は幸せを逃がしちゃうんですよ?」

「え?」

「悲しい時こそ笑顔で居なきゃ☆」

「クス…そうだね。ありがとう陽芽ちゃん」

「いえいえ。じゃぁそろそろ帰りましょうか」

「……陽芽ちゃんは俺の事をどう思う?」

「?どう思うって…」

「俺の事嫌い?」

「そんな事無いですよ。」

「…」

「蓮さんはみなさんの事をよく見ていらっしゃるし、私からすれば蓮さんはあこがれです☆」

「クス、ありがとう」


私たちは何気ない話で盛り上がった

次の日にはみんな家に帰っていった

私はその日から先輩の所に行く事が多くなった

まぁ、恭子が無理矢理連れて行く事もあるけど、たまに自分から行く事もあった

多分、恭子と一緒だと思う…

恭子は裕也先輩と居ると、時間を忘れるぐらい楽しいと言っていた

私の場合は蓮先輩…

蓮さんといるととても楽しくて、時間を忘れてしまう事が多かった


「あ、陽芽ちゃん」

「蓮先輩!!」

「だから蓮で良いっていってんじゃん」

「そんな…呼び捨てなんて」

「あはは、あ、そうだ。今暇?」

「暇ですけど…」

「ちょうど購買に行く所だったんだけど、陽芽ちゃんも一緒にどう?」

「あ、そうですね~、」

「誰かと一緒に食べる約束でも?」

「あ、いえ。その…生徒会の仕事が残っているので」

「そっか~…」

「せっかく誘ってくれたのにすいません」

「いやいいよ。じゃね~☆」

「はい☆」


はあ~…もったいなかったな~

せっかく蓮さんと一緒にご飯を食べれたかも知れないのに…

でも仕事を途中で辞めるのもね~


生徒会室___


「ふぅ…やっと終わった。」

「じゃ、食べよっか☆」

「うん!!」


私はコレでも生徒会の会長だ

そしてこの人は副会長の千田 光(せんだ こう)さん

サッカー部のキャプテンもしていて、結構頼りになる人だ


「それにしても生徒会って結構重労働なんだな」

「そうですね~、でもその分みんなが気持ちよく居られるんなら私は嬉しいです」

「はあ~…陽芽ちゃんって絶対良いお嫁さんになるよ」

「そうですか?」

「なんて言うか天使?もう心が清らかって言うか…」

「クスクス、光さんは変な人ですね」

「ホントの事言ってるだけだよ!!なんか陽芽ちゃんって守りたくなるような子なんだよね~」

「??」

「危なっかしいって事!ボーっとしてるから、変な男とかに捕まったりとか。」

「え~そんな事無いですよ」

「そうか?あ、その卵焼きちょうだい!!」

「じゃあ、その飴くれますか?」

「これ?別に良いけど、飴好きなの?」

「飴と言うよりも甘い物全般かな?」

「へ~じゃぁ、食べ終わった時にね」

「はい☆」

「可愛い~☆」

「え?」

「な~にも!あ、それよりその卵焼き食べさせて?」

「クスクス、はいはい」


パク


「おいし~☆」

「光さんってなんだか子犬みたい」

「あ、ひっで~コレでも頼れる男で人気なんだぜ?」

「うっそ~!?」

「そんなに驚かなくても…クス」

「「あははは☆」」


光さんはいつもこんな調子だから笑いが絶えない


ガラッ


「え、蓮さん!?」

「あれ?光も一緒だったんだ?」

「2人とも知りあいですか?」

「知りあいって言っても部活が一緒だっただけだよ」

「え、蓮先輩ってサッカー部だったんですか!?」

「コレでもウチのキャプテンだったんだぜ!?」

「へ~いがいですね。」

「今はこんな形だからな」


私は光さんに蓮先輩のサッカー部の時の事をいっぱい聞いた

光さんが蓮先輩に怒られまくっていた事も……

蓮先輩の気配りの良さもここから来て居るんだと思った



「……」

「……」


かれこれ20分、沈黙が続いている


(どうしよ~…絶対怒ってるよ…と言うよりも呆れてる…)


「…あのさ、」

「は、はひ!!」

「ブッ、はひって…」

「あ、すいません」

「いいよ、それより寝ないの?」

「あ、私は眠くないので」

「ふ~ん。」


また沈黙が続く…


もぅヤダ…空気が重いよーー!!


「あ、あの!」

「なに?」

「のどかわいたので何か買ってきますね」

「え…でも外は暗いし…」

「大丈夫ですよ!私が襲われるなんて、そんなの天地がひっくり返ってもありませんよ」

「そんな事無いよ。陽芽ちゃんは可愛いよ」


ドキ


「そ、そんな」

「嘘じゃないよ。俺、女に嘘つく程最低男じゃないから」

「///い、いってきますっ!!」

「あ、俺も付いていくよ」

「え…!」



ピ!ガコンッ


「…」

「じゃ、もどろっか」

「はぃ…」

「そんなに恥ずかしがらなくても」

「だって!!……男の人に、か、可愛いだなんて…そんな」

「今までの男はみんな恥ずかしくて言えなかったんだよ」

「蓮さんは恥ずかしくないんですか?」

「ん~…別にかな」

「そ、そうですか…」


ドキドキ


なんだろ…

この感覚…

心臓がドキドキしすぎて破裂しそうだよ…!!


「……」


ブオォォォォォォ…


あ、何かく…

グイッ


「はえ!?」


ブオォォォォ…


「あっぶねぇ…こんな細道を車が通るなっての!!」

「れ、蓮さん!?」

「あ、ゴメン苦しかった?」

「い、いえ…」


むしろ、心臓の方が大変だよぉーー!!

なんでなんで??


「……あの、蓮さん?」

「……」


またもや沈黙


結局裕也先輩に言いくるめられて、泊まる事になった


「ん~…」

「すぅ…すぅ…」

「全く…恭子はのんきに寝ちゃって」


それにしても空き部屋なのに色々家具があるんだな~


ガチャ


「!!…えっと、蓮さんでしたっけ?」

「!!…あぁ。えっと…」

「あ、陽芽です。稜の姉の」

「そうそう。陽芽ちゃんだっけ。何でこの部屋に?」

「えっと、裕也先輩がこの部屋を使っても良いと」

「…ココ俺の部屋なんだけど」

「ぇ…」

「俺さ、親が居ないからあいつと一緒にこの家に住んでんの」

「そうなんですか…」

「もしかしてお友達も一緒?」

「あ、はい。あ!!すいません!!恭子ったら酔って寝てしまってて…」

「…はぁ…」


ため息!?

もしかして私ってあきれられてる!?