Sent to Coventry と言う言葉がある。ウォーリック大学の図書館で初めてこの題の付いた本を数冊目にしたとき、えっ?コベントリーへ送られることはイギリスの人にとってそんなにも良くないことなの?コベントリーってそれほどひどいところという意味なの?と嫌な気分になったが、調べてみてその意味が分かりホッとした。

 それは17世紀の市民戦争の時の話に基づいている。そのときコベントリーは王側ではなく議会側に味方した。そして王側軍隊の捕虜をセントジョーンズ教会に収容した。捕虜には一日一回だけ町を散歩しても良いこととしたが、町の人と一言も挨拶はおろか口をきいてもいけないという掟が強いられた。そのため捕虜達はこの町でひどい疎外感を味わったのだ。それでこんな風に職場や学校などで疎外されたとき”コベントリーへ送られた”という表現を使うようになったのである。

 意味を知らないでこの言葉を聞くと、コベントリーのイメージが悪いが、それどころかコベントリーはすばらしい町なのだ。例えば、、、(続きは次回へ)