ぐぅる
ぐぅる
ぐるぐるぐるぐるぐるー

まわる
まわるよ
2頭のトラたち

ぷく
ぷく
ぷくぷくぷくぷくぷくー

のぼる
のぼるよ
水の中の小さな泡たち

ぐるぐるぐるぐる
ぷくぷくぷくぷく

このまままわり続けたら
やがてバターになるのかな?
黄金にかがやくバターになるのかな?
バターになって溶けてなくなっちゃうのかな?

いっぱい涙をながしたら
やがて海の泡になるのかな?
キラキラ輝く泡になるのかな?
泡になってハジけてなくなっちゃうのかな?

こんなふうに簡単に
壊れてしまえばいいのにね
なくなってしまえばいいのにね
消えてしまえばいいのにね

サヨナラ
サヨナラ

乱暴に
力まかせに放り出して
なくしてしまいたい

いらないんだ
「わたし」なんてものは
もういらない
白いペンキを手に持って
黒い世界を染め上げる

身体にペンキをはねさせて
せっせせっせと
染め上げる

わざとムラを作るのは
その白の眩しさで目を潰さないように

白すぎる世界は居心地が悪いから
私はわざとムラを作る

あぁ
そこには確かに
黒がある

白の下には確かに
黒がある

その黒の鮮やかさに
私はそっと胸を撫で下ろすのだ

どぉぉぉぉぉん、と。

空から大きな手が降りてきて
私の肩を下へ下へと押すのです。
進むことを拒むその手が
私の歩みを止めるのです。

嫌だよ。
ここではないのだよ。
ここは暗いよ。
ここは苦しいよ。

何処だっていいのです。
ここでなければいいのです。
私は行きたいのです。
前へ。

翼なんていらない。
ただ
一歩一歩
大地を踏み鳴らして歩いていける
軽やかに
ステップを踏みながら歩いていける
そんな足だけあればいい。

だから、その手をどけてください。
重くて潰れてしまう
その前に。