ちょっと前にこんなことがありました。
アメリカとフィリピンを結ぶ便があります。その便には・・・
あるお客様たちが毎回、何人も乗っていました。その方々
とは・・・・・インターネットでフィリピンの若い女の子(20歳以下)
と結婚しに向かうアメリカ人のおじさん達。(40歳以上)
フィリピンに向かう便ではおじさんは一人ですが、アメリカに
帰る便では、子供をおんぶしながら大変そうなフィリピンの
若い女の子に、身の回りのことをぜ~んぶさせ、横柄な態度の
アメリカ人。その横にはフィリピンの女の子のお父さんとお母さん
が嬉しそうに座っているパターンです。
そういうおじさんたちは、アメリカ人なのに大体が態度が横柄、
よれよれのTシャツをケミカルウォッシュGパンにインし、すっごい太って
いて、絶対に笑いもせず、陽気さのかけらもない。
なんで、あんな男の人とこんな若いキレイな子が
結婚するんやろう・・・(:-:)
私は、いつも悲しい気持ちになりました。
その日も、私のスッチー席のまん前にそんな男性(推定年齢40歳)
が座ってました。その人は、他の人と違って終始ニコニコ・・っていうか
ニヤニヤ・・・
「なんか・・・嬉しそうですねえ。お仕事でフィリピンへ?」
「いや、違うんだよ!!なんと・・・・結婚しに行くんだよね!」
「え~、すっごい!おめでとう!」(一応驚くふり)
「もうさ、アメリカなんか住んでられないから仕事も辞めて来たのさ。
彼女はいつかアメリカに住みたいって言うけどね。」
「ああ、じゃあフィリピンでまた職探しやね。」
「い~や、これまでに貯めたお金でフィリピンでは一生遊んで暮らせる
んだよ。」
「すっごい貯めたんや。」
「いーや、たったの300万円。それで遊んで暮らせるって彼女が
メールに書いてた。それぐらい持って来てねって。」
持って来てね・・・・って・・・・簡単に・・・(:-:)
「ああ、メールね・・・どうやって知り合ったの?」
「フィリピンの女の子と結婚しませんか・・っていうインターネットの
サイトだよ。」
あ・・・みんなのやつや・・・
彼は、彼女とチャットで会話ができるらしい。チャットし始めてからから2ヶ月で
結婚を決めたという。。。
「え・・・顔とか見たことあるん?」
「うん。写真が送られてきた。見たい?」
そこには、18歳の若い女の子がいた・・・・ほそっ・・・・・
「でね、そこに建物が写ってるだろ?それが彼女の家だって言うんだよ。
彼女が新居がほしいって言っててね。。僕も可哀想に思って、先週
僕らの新居を買ったんだ。彼女が欲しいって言う家にした。」
会ったことない人に、見たこと無い家買ったの・・・(@-@)
「でさ、今日は・・・・じゃじゃ~~~ん♪見て!!」
そう言って彼が見せてきたものは、白い小さな箱。。。。
「あ・・・・指輪?!」
「そう!結婚指輪&婚約指輪!今日は着いたら彼女の家族と彼女が
空港で待ってるはずだから、みんなの前で渡すんだよ。彼女が、そう
して欲しいって言ってね。ダイヤの大きさまで指定されたのさ。」
彼女の言いなりやね・・・・・・
白い箱の中の指輪には相当でかいダイアモンドが付いていた。
その後も彼は終始ゴキゲン。私も少し不思議な気持ちになりながらも
彼の幸せが本物であるように祈った。到着間際になった。後ろのスッチー
から呼ばれた。後ろのギャレーに行くと、興奮気味の彼がいた。
「おい!!お。お。お。お、おい!!オオ、オ、オ、オレの指輪が無いんだ!」
「え!!!最後に見たのはいつ?」
「君に見せてからは見てない!おい!指輪を返せ!」
「え・・・??取ってないよ!」
「ウソだ!お前の服のポケットを調べるぞ!カバンも見せろ!お前にしか
指輪みせてないんだからなっ!」
「取ってないって、絶対!」
彼は見るまで納得しなそうだった。
「じゃあ、ぜ~んぶ見ていいよ!」
そういうと彼は、私のポケットというポケットに手をつっこみ、無いのが
分かるとカバンを持ってこいと命じた。
「これは?ああ、クツの袋か。これは?ああ、化粧品か。中は開けていいな?」
見られて困るようなものは無かったし、疑われてる方がイヤだったので
隅々まで見る彼を止めることはしなかった。
「おい!どこへ隠した!吐け!」
「だから~、知らんって!」
機長が降りてきた。事情を説明した。
「彼女を疑うよりも、指輪を探すことが先決だ!」
そういって、乗務員総出で彼の指輪を探すことになった。機長は彼に、自分の
カバンの中をもう一度探すように勧めた。
「あったよ!彼の席の後ろに落ちてた!!」
ほら、みろ~~~~~~~~~!!!!
彼が私に言ったことは・・・・
「君が強欲そうに見えたから・・・」
あなたの彼女のほうがよっぽど強欲やと思いますけど!!ふんっ。
彼を空港で待ち構えてるのは、本当に彼女なのか、それとも
マフィア集団なのか・・・・そんなことを心配してあげるのは辞めた。