精神科ナースでスピリチュアルヒーラー
ヴィーナスマインドクリエイターの
陽月逢心(占い師アンジュ)です
私の恩師で、メンタルセラピスト
心理カウンセラーの鈴木清和氏提唱のリバティ心理学(*商標登録申請済)は、
様々な心理学や技法の良いとこ取りと、先生の発見された
心の仕組みをオリジナルに統合しわかりやすく体系化されたものです
インナーチャイルドというのは実は何種類もあります
ですが、こちらでは主に私たちと密接な関わりがあり、影響度合いの強い
5つのチャイルドを扱っていきます
前回、インナーチャイルドは相手や状況により
『服従・回避・過剰補償』の3つの反応パターンを取ることをお伝えしました
さて、5つのインナーチャイルド達はどんな性格があり、モードによってどんな反応パターンをとるのでしょうか
①恥と欠陥のチャイルド
''恥と欠陥スキーマ''が核となっており、『羞恥心、罪悪感』が心の深いところにある子
「自分は価値がない、生まれつき欠陥がある、自分の存在自体が好ましくない」という考えに派生する思考があります
''服従(言いなり)モード''では、
『卑屈になったり自己卑下をする、遠慮・我慢や、自己主張をしない』などの形で現れます
''回避(逃げ)モード''では、
恥ずかしがって、目立つことや人と関わることを避けようとします
よくない人間であることがバレるのが怖いためです
''過剰補償(しゃかりき)モード''では、
自分を「これじゃダメだ!」と責めたてて過剰に努力をします
「自分は無価値」とい思い込みがコアにあれば、価値を認めてもらおうとストイックになりますし、
「自分は嫌われ者・厄介者だ」という思い込みがコアの場合は、無理して''いい人''を演じます
②いじめられ不信チャイルド
''不信虐待スキーマ''が核となっており、
『不信感、恐怖心、怒り』を心に抱えている子
「自分はバカにされる、ひどい扱いを受けるだろう」「私は非難される、いじめられる」という思い込みに派生する思考があります
実際にひどい扱いをされたわけでなくても、「攻撃された、否定された、侮辱された」など
ネガティブな受け取り方をし、その考え方を変えず頑固になるところがあります
''服従モード''では、
実際にいじめを受けたり、攻撃されたりします 人によって繰り返しいじめにあったり、または常に''敵''が現れる傾向があります
''回避モード''では、
人が怖いため深く関わることを出来るだけ避けようとします
人を信用せず、親密になることから逃げます
''過剰補償モード''では、
自分が攻撃的になるパターンもあれば、
相手より優位に立って見返そうとしたり「仕返しをしてやろう」と考えたりします
悔しいから頑張って見返したいというのが特徴的です
③見捨てられ不安チャイルド
見捨てられ不安定スキーマが核となっており、
「見捨てられるのではないか」という『不安』を心に抱えている子
「捨てられる、見捨てられる、置き去りにされる」など
絆が不安定で失われていくという思い込みに派生する思考を持っています
相手との関係を保つためには、
「いつも相手の要求や期待に応え続けなければならない」と考えています
相手が優先でいつも自分は後回しなんです
そのため自分が何者なのか望みが何かがわからなくなってしまいます
また「誰もあてに出来ない」からと、最初から人との親密な関係を作ろうとせずに何でも自分でやろうとする傾向があります
捨てられるくらいなら自分から関係を断とうとする場合もあります
''服従モード''では、
いつも相手に「見捨てられるのではないか、見捨てようとしているのでは」という不安を抱え疑います
実際に見捨てられたり、裏切りを受けることもあります
''回避モード''では、
自分のことは何でも自分でしようとしたり、
「裏切られたり捨てられるくらいなら最初から親密にならない」というような考え方をします
''過剰補償モード''では、
捨てられないように、相手に尽くし期待に応え続けようとします
極端な場合は、、依存的な人をわざわざ自己犠牲を払って支えようとします
相手を束縛しやたらとコントロールしようとし、2人の関係に執着する
または、捨てられる前に自分から関係を断ち切る場合もあります
④失敗予測チャイルド
''失敗スキーマ''が核となっており、
「いつも自分は失敗する、期待外れだ、私のやることは不十分だ」という予測感を持ち、
『物事への悲観的な捉え方』に派生した思い込みを心に抱えている子
失敗とは言えない些細な問題を失敗と考えたり、上手く行かなかったことを大げさに捉える傾向があります
「あーもう私ダメだ…」と誰に何と言葉をかけられても立ち直ることが出来ません
''服従モード''では、
「いつも失敗する」という思考通り実際に失敗します また、失敗と言えないことを失敗だと見なします
''回避モード''では、
「失敗するくらいなら初めからやらない方が良い」と考えます
能力以上のことは避け、チャレンジしようとしません
''過剰補償モード''では、
失敗しないように、入念な準備や非常に慎重なチェックをします
⑤罰と罪悪感のチャイルド
''罰スキーマ''がが核となっており、
『自責の念、罪悪感、自他への怒り』を心に抱えている子
「失敗したり、過ちを犯すと罰を受けたり苦痛が与えられる」という思い込みを持っています
いじめられ不信チャイルドに似ていますが、
苦痛を与えられること=''罰''というはっきりとした意味付けがなされているところが異なります
また、失敗予測チャイルドとセットになっている場合が多いです
その場合、失敗予測チャイルドを強化し固定する働きをします
絶対的な服従を強いるような親元で育っているケースでは、
「服従しないと罰を受ける、意見を言う(=口答えをする)と罰を受ける」
と言った思い込みになっている場合もあります
''罪悪感や自責の念、誤ちを犯したり、失敗をした自他への怒り''が特徴的です
''何に対しての罰なのか''
(例:失敗や誤ちを犯す)
+
''罰を受ける もしくは具体的な罰の内容''
(怒られる、避難される、攻撃される、恥さらしにあうなど)
の組み合わせで、
「失敗すると恥さらしにあう」などの形で表現されます
''服従モード''では、
自分が失敗したり、誤ちを犯すと自分を責めたり罰を受けたがったりします
「お願いします、自分を処罰してください」というのは典型的な現れ方です
また、極端なケースでは自分に対する罰という意味で病気を引き起こすことさえあります
''回避モード''では、
失敗や誤りを隠そうとしたり、
最初から罰を受けることになるのなら…とそのおそれのあることを避けます
無理に''いい人''を演じている場合もあります
''過剰補償モード''では
自他に対して厳格に振る舞い、失敗や誤りを犯した人をさばいて罰を与えたがります
ほとんどの人は、何かしらのインナーチャイルドを潜在意識に抱えています
ただ、そのことが問題や苦痛を引き起こしている場合もあれば、そうでない場合もあるのですね
それは、その人の現在置かれた環境との問題が大きな要因の一つとなっています
例えば、恥と卑下のチャイルドがいるとします
けれど''過剰補償モード''で向上心につながり周囲からも良い評価を得られており、
能力を発揮しているような場合だとマイナスの面が出にくくなります
むしろ、「あんなに有能なのに謙虚な人」と良い評価に結びついていたりします
ただ、
インナーチャイルドは柔軟性に欠けるため環境や状況が一変すると苦痛や問題を起こす可能性があるのです
不幸にも批判的で辛口な上司に当たり、何らかのミスが元で批判にさらされた途端に
それまでのバランスが崩壊してしまう場合があるのです
インナーチャイルドが現れてくる頻度や強さには、様々な要因が複雑に関係しています
インナーチャイルドが作られる前提である赤ちゃん期の思考である''インナーベビー''は、
先天的な部分と胎児期や赤ちゃん期に何らかの刺激で強化された部分があります
インナーチャイルドは、
インナーベビーの感受性や強さに影響されますが、その後の体験のインパクトの度合いにも影響を受けるとされます
詳細を知りたい方は、以下に紹介します文献を是非ご覧になってみてくださいね
【参考文献】
すべては変えられる
鈴木清和先生著 星雲社
あなたのこれからが愛と美、豊かさと幸福の世界でありますように