スピンオフ編~茨城県水戸市・水道施設とは思えない素晴らしいフォルムと色『水戸市水道低区配水塔』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

茨城県水戸市の

『水戸市水道低区配水塔』です。

 

最寄駅は

JR常磐線/水郡線

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の『水戸』。

 

駅から徒歩15分

県庁三の丸庁舎の先に

ちょっと変わった建造物が見えます。

 

これが

水戸市東部の『下市(しもいち)』と呼ばれる

低地地区に水道を給水していた

『水戸市水道低区配水塔』です。

 

高さ21.6メートル

直径11.2メートル

鉄筋コンクリート造りで

1932(昭和7)年に竣工しました。

 

内部には鋼製の水槽があり

約360トンの水を蓄えていたそうです。

 

設計は

三重県津市などで水道工事に携わり

近代水道施設創設にあたり

水戸市に招かれた後藤鶴松氏です。

 

水道施設としての役割は

2000(平成12)年3月に終了しましたが

そのモダンな姿が評価され

近代水道百選、土木学会推薦土木遺産

国の登録有形文化財に選ばれています。

 

入口付近には

ゴシック風の装飾が施されています。

 

アプローチの階段の両脇にある

親柱的なものの3面には

水道を象徴したような模様が施され

上部には甕のようなものが乗っています。

 

今は土が埋められていますが

水をたたえていたか

植栽があったのでしょうか?

 

水道施設とは思えないモダンな扉

残念ながら内部の見学はできません。

 

ドアの上部には

バルコニー風の回廊がせり出し

右書きの『低區配水塔』の銘板。

 

その上には2つの小窓に挟まれ

水戸のシンボルでもある梅の紋様に

『水』と彫られたレリーフが施されています。

 

『水』は

水戸市と水道の双方を象徴しています。


2階と3階は

淡いアイボリーに塗られ

水をシンボライズしているかの如くです。

 

2階正面壁面のレリーフは

消防用ポンプのノズルがデザインされ

消防用水としても期待されていたようです。

 

1階の窓は縦長で

明かりが十分に入るように

設計されています。

 

縦長の窓の上部には

丸い小窓が施され

アカンサスのようなレリーフに

囲まれています。

 

配水塔の近くにあるのは流量計室

ここで排水量を計測していました。

 

こちらは鍛冶舎

昔の浄水場にあった鍛冶工作場を模して

後から建てられたもので

配水塔の附属物ではありません。

 

中に入ることはできませんが

窓から内部を撮影しました。

 

アンビル作業台

熱した鉄を載せ

ハンマーで叩いて加工する台です。

 

配水塔の周りは

『三の丸緑地』という名で

公園になっています。

 

こちらのトイレは

来園者用のものかなと思いましたら

鎖で巻かれ使用不可になっています。

 

配水塔の職員用だったのでしょうか?

不明です。

 

配水塔とは思えない

美しいフォルムとカラー

内部を見学したいですね。

 

水戸市水道低区配水塔

茨城県水戸市北見町126-14

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。The War On Drugsの『I Don't Live Here Anymore』です。