スピンオフ編~茨城県土浦市・120年前に建てられた木造ゴシック風建築『旧土浦中学校本館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

茨城県土浦市の

『旧土浦中学校本館』です。

 

最寄駅は

JR常磐線の『土浦』。

 

駅から徒歩30分強

上り坂もあります。

 

駅西口からバスもありますが

一般公開日の土曜日には

1時間に1本あるかないかの運行です。

 

下車するバス停は『土浦一高前』

乗車時間は約7分です。

 

バス停から30mほど

県立土浦第一高等学校の正門から入ります。

 

100mほど進むと

左手に瀟洒な建物が2棟現れます。

 

向かって左側の建物は新しい建造物

一高生たちの自習室などで

一般には公開されていません。

 

向かって右側の建物が

『旧土浦中学本館』。

 

毎月第2土曜日の10:00~15:30に

一般公開されています

~事前予約は不要です。

 

ただし

6~8月の公開は中止になっています。

 

ゴシック風の建物は

1904(明治37)年の竣工。

 

1976(昭和51)年に

国の重要文化財に指定されています。

 

設計者は

駒杵勤治(1877.5.24-1919.08.02)。

 

第二次世界大戦終了後の一時期まで

外国人の設計と思われてきましたが

1974(昭和49)年に棟札が発見され

駒杵の設計であることが明らかになりました。

 

駒杵は

東京駅や日本銀行本店を設計した

辰野金吾(1854.10.13-1919.03.25)の弟子で

『旧土浦中学校本館』は

辰野が設計し駒杵が学んだ

帝国大学工科大学校(東京大学工学部の前身)の

本館を参考にしたと考えられています。

 

三連アーチのエントランス。

 

柱頭の装飾には

コリント様式に見られる

アカンサスの葉がデザインされています。

 

エントランスの屋根は千鳥破風。

 

破風の上部には

アカンサスの花がデザインされています。

 

木造平屋建

当初の延面積987.9㎡

現在は凹字型の左右対称の

平面構成になっています。

 

こちらは復元された教室

机や椅子などは当時のものではありません。

 

事務室だった部屋には

建築当初に使われていた

部材などが展示されています。

 

教室棟出入口の扉(左)と

エントランスの破風の通気孔(右)。

 

古い金庫

頑丈そうですが

何を入れていたのでしょう?

 

こちらは校長室

広くはありませんが

凝った造りになっています。

 

校長の執務机

部屋の雰囲気の割には質素です。

 

机の上には

孔子像が鎮座しています

・・・私はこの人物が大嫌いです。

 

このパターンが

建物の様々なところに使われています

・・・アカンサスの花のようです。

 

会議室(手前)と職員室(奥)は

壁が取り払われ

教科書や勤務日誌などの資料や

スポーツ大会での優勝旗などが展示されています。

 

教員の机

校長のものよりさらにシンプルです。

 

机上文庫

渋いですね!

 

私の部屋にも一つ欲しいです

~入れるものはありませんが。

 

ゴシック様式を基調とした

荘重なデザインの校舎

こんな学び舎に通った学生たち

羨ましい限りです。

 

旧土浦中学校本館

茨城県土浦市真鍋4-4-2

毎月第土曜日10:00~15:30に公開

入館無料

詳細は『進修会同窓会』のHP参照

 

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Australian Crawlの『Oh No Not You Again』です。