スピンオフ編~東京都杉並区高円寺・地名の由来にもなった禅宗の寺院『高円寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都杉並区高円寺の

地名の由来にもなった『高円寺』です。

 

最寄駅は

JR中央線『高円寺』。

 

駅南口から徒歩5分

南中央通りに面して

趣きのある参道が現れます。

 

参道を進むと

立派な山門がありますが

何故か通り抜けは禁止されていますので

右脇の道から境内に入ります。

 

本堂までの参道は

紅葉の並木道ですが

冬で葉は落ちていました。

 

しかし

これはこれで

素晴らしい冬の情景です。

 

『宿鳳山高円寺』

1555(弘治元)年の開山。

 

本堂は度重なる火災に遭い

現在のものは

1953(昭和28)年の再建です。

 

曹洞宗の寺院ですが

千鳥破風と唐破風を組み合わせた正面は

禅宗にしては派手目の装飾で

素晴らしい彫刻が施されています。

 

懸魚は

天女と鳳凰

細かい細工がなされています。

 

向拝虹梁には

極楽を描いたと思われる

緻密な彫刻が施されています。

 

獅子と象の木鼻

笑っているような

象の表情が印象的です。

 

彫刻ばかりではありません

屋根の飾りにも素晴らしいものが見られます。

 

高さのある棟は

重厚な趣きを醸し出しています。

 

千鳥破風の鬼瓦と飾り瓦

ちょっと変わった意匠です。

 

中央下には

徳川家の家紋の

三つ葉葵が見えます。

 

三代将軍家光が

鷹狩の際に雨に遭い

雨宿りに当寺に立ち寄りましたが

時の住職が

将軍としてではなく

一般の雨宿り客として

さりげなくもてなしたことが

家光に気に入られ

鷹狩の度に立ち寄るようになり

徳川家ゆかりの寺となりました。

 

屋根には対のとび狛犬

躍動的な姿が印象的です。

 

本堂の隣には

稲荷社が祀られています。

 

神社と言うよりは

寺院と言った風情です。

 

由緒は不明ですが

この神社には有名なものがあります。

 

それがこの鳥居です。

 

東京に3基ある双龍鳥居の一つで

1933(昭和8)年の奉納です。

 

向かって左の柱には昇龍

人々の願いや祈りを受け

天に昇り神に伝えるとされています。

 

右側の柱には降龍

天から降り

神の徳を人々に授けるとされています。

 

この稲荷社には

神狐の像が見当たりません。

 

その代わりに

鳥居の左右の台座に

狐が彫られています

・・・こういうのは初めて見ます。

 

稲荷社の前に

踏み石が並んでいます。

 

踏み石を進むと

小さな石がありました。

 

兎のようにも見えますが

何なのかは不明です。

 

本堂の斜め前にある社は

『子育地蔵堂』。

 

かつて当寺の周辺は

桃の木が多く桃園とも呼ばれていたことから

この社に安置されている地蔵尊も

桃園子育地蔵と名付けられています。

 

地蔵尊の隣にあるのは

男根のように見えます。

 

子育てには子作りが必要

子授けの意味なのでしょうか?

 

地蔵堂の前に

苔むした小さな狸が立っています。

 

狸は子沢山で知られ

狸の置物の陰嚢に触れると

子宝に恵まれるということを

聞いたような記憶があります

・・・触れませんでしたが。

 

帰りがけに山門を見上げると

立派な鬼瓦に三つ葉葵が乗っています。

 

徳川ゆかりの寺であることを

かなりアピールしているようです。

 

高円寺

東京都杉並区高円寺南4-18-11

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、愛知県豊橋市です。