スピンオフ編~東京都港区六本木・表通りの喧騒が嘘のような懐かしさ溢れる境内『久國神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都港区六本木の

『久國神社』です。

 

最寄駅は

東京メトロ南北線

『六本木一丁目』。

 

駅から徒歩5分

路地の奥に六本木らしからぬ

光景が見えます。

 

路地の突き当りにあったのは

『久國神社』の社号標。

 

1975(昭和50)年に再建されたものですが

社名の文字はオリジナルのままで

日露戦争の英雄とされている

東郷平八郎元帥による揮毫です。

 

創建時期は不祥ですが

古くは千代田村紅葉という処に

鎮座していたと言われています。

 

千代田村紅葉は

現在の皇居内の紅葉山辺りと言われ

江戸城築城以前は

いくつかの寺社があったそうです。

 

太田道灌による江戸城築城に伴い

1465(寛政6)年

溜池に城隍の鎮守として遷移し

後に道潅が粟田口久國作の刀を寄付したことから

『久國稲荷神社』と称するようになりました。

 

溜池の地が公用に属したため

1741(寛保元)年に現在地に遷移し

1927(昭和2)年に

『久國神社』と改称されました。

 

鳥居の前に鎮座する対の狛犬は

1943(昭和18)年に奉納されたもので

阿形吽形ともにユーモラスは表情をしています。

 

こちらは阿形

団子鼻にぎょろ目

大きく口を開け

大笑いしているように見えます。

 

口を閉じた吽形

阿形よりは威厳のある面構えです。

 

・・・と思いましたら

こちらもユーモラスな表情です。

 

超高層ビルと社殿のコントラスト

都心の神社だなと改めて思いました。

 

シンプルな手水舎は

1892(明治25)年の奉納。

 

吐水口ではありませんが

小さな金色の龍

これは新しそうですね。

 

1945(昭和20)年の

東京大空襲で社殿を焼失し

1953(昭和28)年に再建されました。

 

扁額の文字は

勝海舟の揮毫と伝えられています。

 

社殿の脇には

猿田彦大神を祀る

摂社の『猿田彦神社』があります。

 

猿田彦大神は

『古事記』、『日本書記』に登場する神で

天孫降臨の際に道案内をしたことから

『道の神』、『旅の神』とされるようになり

道祖神と同一視されることもあります。

 

祠の中を覗くと

なんとそこには布袋尊。

 

それででしょうか

『久國神社』は港区七福神の

布袋尊を担っています。

 

社務所の脇に

樹木をくり抜いた祠のようなものがあります。

 

こちらにも布袋尊が鎮座しています。

 

こちらの場所には水が湧き

小さな池があったそうですが

近隣の高層ビル工事の際の

ボーリングで水が出なくなり

このような状態になっています。

 

龍が三方を持って歩む

不思議な構図の石造。

 

よく見ると

人間が龍の烏帽子のようなものを付け

お供えを運んでいるようです。

 

境内の半分ほどは

公園として開放され

児童の遊具やベンチが置かれています。

 

公園の隅には石の神輿庫

なかなか渋い造りです。

 

来る時には気付きませんでしたが

階段の脇に三層の蔵があります。

 

おそらく神社のものと思われますが

中に何が入っているのか興味津々です。

 

六本木通りからほんの少し入った処に

懐かしさが溢れる

こんな素敵な神社があるとは

つい最近まで知りませんでした。

 

久國神社

東京都港区六本木2-1-16

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。The Power Stationの『Get It On (Bang A Gong)』です。