スピンオフ編~兵庫県神戸市兵庫区・伊藤博文も執務した施設を復元『初代県庁舎』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

兵庫県神戸市兵庫区の

『初代県庁館』です。

 

最寄駅は

地下鉄海岸線『中央市場前』。

 

駅から徒歩5分

『県立兵庫津ミュージアム』の一環として

2021(令和3)年にオープンしました。

 

兵庫県の初代県庁は

1868(慶応4)年5月23日

兵庫県の誕生とともに

『大阪町奉行所兵庫勤番所』の建物に置かれました。

 

『初代県庁館』は

現存する『兵庫勤番所絵図』などに基づき

当時の県庁舎などを復元した施設です。

 

入口を入ると正面に

知事や県の役人が執務を行った

『県庁舎』があります。

 

江戸時代の勤番所の頃は

奉行所の下級役人である与力や同心が

仕事をしていました。

 

建物の前に広がる

素晴らしい和風の庭は

忙しく執務する知事や役人の心を

和ませていたことでしょう。

 

こちらは『知事執務室』

初代知事の伊藤俊介(博文)ら

歴代の知事が執務した部屋です。

 

『兵庫勤番所』は和風建築でしたが

明治維新による西洋文化の浸透により

洋風の椅子やテーブルが取り入れられたようです。

 

『知事執務室』の裏手には

こんなスペースがあります。

 

裁判を行った吟味場

いわゆる『お白州』です。

 

奉行所が行っていた裁判は

1871(明治4)年に司法省が設置されるまで

県庁がその業務を引き継いでいたようです。

 

『官員執務室』

勤番所時代には同心詰所でした。

 

『雪隠』(トイレ)

知事専用ではなく

官員も共用だったようです。

 

雪隠の手水鉢

趣きありますね。

 

『県庁舎』とは別棟の『旧船見番小屋』

船見番達の宿舎の復元で

現在は休憩所として使われています。

 

『兵庫勤番所』の重要な役割に

和田岬沖を航行する船を

見張る役目がありました。

 

和田岬には

船見番所という小さな建物が置かれ

船見番が交代で任務にあたっていましたが

初代県庁となった頃にその役目を終えました。

 

『旧船見番小屋』の前には

『取次役所』が復元されています。

 

勤番所時代は

兵庫津に住んだ下級役人(地付同心)の官舎でしたが

県庁になってからは

兵庫津各町のリーダーだった名主などが日勤して

兵庫津や近在の取締りや訴訟の

取次を行う取次役所となりました。

 

現在はカフェスペースとして

有料で貸し出されています。

 

『取次役所』の裏手には

『旧同心屋敷』が2棟復元されています。

 

『兵庫勤番所』が置かれた時に

飛騨高山から移住した

3人の同心の勤番所内で屋敷地で

家族とともに生活しながら

見回りなどの仕事に従事していました。

 

趣味の集まりなどの会合に

有料で利用できるようになっています。

 

『仮牢』

犯罪人を短期間拘置するための牢で

現在の警察署の拘置所に相当します。

 

実際に中に入ることができるようですが

そのまま監禁されるような気がして

私は遠慮させて頂きました。

 

『仮牢』の隣には

牢番の小屋も復元されています。

 

オープン間もない復元施設ですので

古さを感じることはできませんが

幕末から維新初期にかけての

勤番所、県庁の役割を知ることができる

興味深い施設です。

 

兵庫県立兵庫津ミュージアム

~初代県庁舎

兵庫県神戸市兵庫区中之島2-2-1

078-651-1868

4~9月 9:30-18:00

10~3月 9:30-17:00

月曜日休み

観覧料200円

※隣接の『ひょうごはじまり館』と共通

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Aztec Cameraの『Somewhere In My Heart』です。