スピンオフ編~台湾高雄市・帝冠様式の建物が素晴らしい『高雄市立歴史博物館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、台湾高雄市の『高雄市立歴史博物館』をテーマにします。

 

 

最寄駅は

MRT橘線(Orange Line)

『鹽埕埔』

 

 

駅から徒歩5分程

『愛河』のほとりにある

1935年に竣工した

いわゆる『帝冠様式』の

歴史的な建造物です。

 

日本占領時代は

高雄市役所として

日本撤退後の1945~1992年までは

高雄市政府の庁舎として

使われていました。

 

1998年に

高雄市関連の歴史資料を保存、展示する

『高雄市立歴史博物館』として

正式に開館しました。

 

 

入口を入ると

竣工当時のままの

華麗なホールと階段があります。

 

 

一部4階建てで

中央部は吹き抜けになっています。

 

 

1階ホール右手に延びる

アーチ型の回廊も

見どころです。

 

 

日本帝国主義の象徴でもある

帝冠様式を採用した外観とは裏腹に

天井のレリーフは

西欧風です。

 

 

コリント式の円柱の柱頭には

中国伝統の『雀替』という雲状の彫刻と

アカンサスの葉が象られています。

 

 

日本占領時代の

小学生の遠足でしょうか?

 

日本に関する展示も

数多くあります。

 

 

私がこの博物館で

一番見たかったのは

2012年から行われている

常設展『二二八・0306』です。

 

 

『二二八事件』は

1947年2月28日に台北市内で発生し

その後台湾全土に広がった

国民党による白色テロです。

 

政治的なことは

ブログで書かないようにしていますので

二二八事件の詳細については割愛しますが

高雄での最初の現場となったのが

高雄市政府庁舎

現在の高雄市立歴史博物館だったのです。

 

展示室には

国民党による武力鎮圧の様子が

ジオラマで展示されています。

 

 

スクリーンでは

国民党兵士による弾圧と

それに伴う犠牲者の様子が

CGで放映されています。

 

不思議だなと感じたのは

ジオラマもCGも

日本人による製作だということです。

 

 

入口ホール付近に横たわる

多くの死傷者

目を覆いたくなりますが

この事件を抜きにして

台湾の歴史は語れないと思います。

 

 

屋外に出て

改めて外観を眺めると

帝冠様式で埋め尽くされています。

 

外壁には

日本の皇室の紋章である

菊の模様が施されています。

 

 

建物の左右に配置された

副塔の棟飾りは

宝瓶型。

 

 

私は

日本帝国が犯した

東アジアにおける悪行を認めませんが

台湾や旧満州に残る

帝冠様式の建造物の素晴らしさには

素直に感動できます。

 

高雄市立歴史博物館

中華民国高雄市鹽埕區中正四路272號

886-7-531-2560

9:00-17:00

月曜日休み

入館無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。旅をした国々の街角の光景をご紹介します。テーマは、タイ・バンコク市です。