ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、台湾台南市の『乍牛』です。
台南は、その名の通り台湾の南部に位置し、台湾で六番目に大きい都市です。人口約189万人。
明朝滅亡後の17世紀には『反清復明』を旗印にした鄭成功の重要な拠点でした。鄭成功は、台湾人の父と日本人の母のもとに長崎で生まれた台日ハーフですが、今でも台湾では英雄視されています。台湾での対日感情が良い要因の一つが鄭成功の存在ではないかと思っています。
『乍牛』は、台南駅から徒歩5分の処にあるデパート『新光三越』12階の美食街にある牛かつの専門店です。
台南のほかには台北、台中などにも店舗があります。
オープンな店構えで、入りやすい雰囲気です。夜の部の開店直後でまだ閑散としていますが、私が出るころにはほぼ満席になっていました。地元の方ばかりで、外国人は私一人だけでした。
メニュー写真を見るとまさしく『勝牛』や『もと村』系の『牛かつ』です。あまり好みではありませんが後学の為。『菲力牛排(フィレ牛かつ)定食』458圓(約1700円)、数量限定の『1855黒安格斯(アンガス)牛排定食』398圓(約1470円)、『USDA PRIME翼板(プライムリブ)牛排定食』428圓(約1580円)。
価格が変動していることもあります。
『菲力牛排定食』を注文したところ売切れ。では、『USDA PRIME翼板牛排定食』をと言うと、本日入荷なし。仕方なく『1855黒安格斯牛排定食』にしました。味噌汁とご飯が付いています。日本の牛かつ屋の場合、『60秒で揚ります』が決まり文句ですが、こちらは出て来るまで10分ほど掛かりました。
教科書通り(?)の牛かつ、ほぼレアに揚げられています。150gほどでしょうか、ボリュームあります。
小さな七輪も添えられています。
七輪が出て来るくらいだから、どうせ中は冷たいのだろうと覚悟しつつ一口。ん?温かい!しかも、肉が柔らかく、美味しい。日本の牛かつ屋さん!見習ってください。
漬けダレは3種類、と思ったら、真ん中のはキムチでした。色が少々変ですが、味はキムチそのもの。お世辞にも美味しいとは言えませんが。
左端にあるのは胡麻味噌タレ。ちょっと甘目ですが牛かつに合います。
右端は、甘口醤油。日本の牛かつ屋で出て来る山葵醤油よりずっといいです。
焼き方の説明が添えられています。両面を軽く5秒ずつ炙るようにとのこと。
中まで温かいので焼く必要はありませんが、インストラクションに従いやってみました。日本の牛かつ屋の場合には、焼かないとコールドミート・・・だから私は殆ど行きません。こちらの場合は、焼く必要ありません・・・と言うより焼かない方が美味しく頂けます。
新鮮なキャベツの千切りがたっぷり添えられています。何とお替り自由。ドレッシングは、程よい酸味で美味。
味噌汁は、味噌が甘く、出汁が物足りません。これはNG。
ご飯は、麦飯。炊き上りもよく美味。こちらもお替り自由・・・しませんが。
全く期待していませんでしたが、意外な美味しさでした。日本でもこの程度のクオリティの牛かつが頂けれるのであれば、たまに行くのですが。
フィレ残念でしたが
ご馳走様でした。
乍牛台南新光三越中山店
中華民国台南市中西区中山渡162號12楼
886-6-222-8880
11:00-15:00 17:00-22:00
次回は、明日5月16日(木)にスピンオフ編。ビーフカツからもその他の食べ物からも離れ、兵庫県神戸市の『ミュージアムロード』をテーマにします。