スピンオフ編~埼玉県さいたま市緑区・古民家が並ぶ野外博物館『浦和くらしの博物館民家園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、埼玉県さいたま市の『浦和くらしの博物館民家園』です。

 

 

最寄駅は

JR京浜東北線/宇都宮線/高崎線/湘南新宿ライナー

『浦和』。

 

 

東口から

国際興業バス『東川口駅北口』行きに乗り

約20分

『念仏橋』バス停で下車。

 

 

バス停のすぐ前が

『浦和くらしの博物館民家園』の入口です。

 

 

さいたま市内に残された

伝統的な建物を移築復元し

公開している野外博物館。

 

1995(平成7)年に開館し

旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫

旧高野家住宅、旧綿貫家住宅

旧野口家住宅、旧武笠家表門

中島家穀櫃、旧蓮見家住宅の

7棟の建物が公開されています。

 

訪れたのは3月初旬

まだこのような状態でしたが

現在は若葉が萌えていることと思います。

 

 

入口を入り

左手に見えるのが

旧浦和市農業協同組合三室支所倉庫。

 

1919(大正8)年に栃木県小山市で

干瓢の倉庫として建築されましたが

1956(昭和31)年に浦和市に移築され

米の倉庫として使われていました。

 

他の6棟が木造であるのに対し

この建物だけは

大谷石と漆喰の土蔵造りです。

 

国の登録文化財であり

内部は展示室として使われています。

 

 

入口の右手には

寄棟茅葺屋根の商家建築

旧高野家住宅が。

 

 

江戸時代末期に建てられた建物で

明治後期からは

煎餅屋さんだったそうです。

 

 

リアルに

美味しそうです。

 

 

旧高野家の隣は

旧綿貫家住宅。

 

江戸時代末期から明治初期に建てられ

雑貨や砂糖などを扱っていた店でした。

 

 

防火に優れた塗屋造りで

虫かごに似た格子窓

『虫籠窓(むしこまど)』が特徴です。

 

 

屋内には

店で使っていたレジスターが。

 

子供の頃に見たような

記憶もありますが

使い方は知りません。

 

 

こちらは

旧野口家住宅。

 

幕末に建てられたもので

当初は安楽寺という寺の

庫裡として使われていました。

 

安楽寺は

明治の初めに廃寺となり

その後は

野口家の母屋として使われていました。

 

 

茅葺屋根に

何かキラキラするのもが置かれています

・・・鮑の貝殻です。

 

干鮑は古くから神に供える食材で

お供えした干鮑の貝殻を

屋根に戴き

家を火事などの災難から

守ってもらうという

願いが込められているそうです。

 

 

こちらは

旧武笠家表門。

 

解体移築の際に

1783(天明3)年の護摩札が確認されたことから

少なくとも230年以上前に

建てられたものと考えられています。

 

武笠家では

正規にこの門を開けるのは

冠婚葬祭の特別な日に限られ

普段は通用門を用いていたとのことです

・・・私のような庶民には理解に苦しむ風習。

 

 

旧武笠家表門の脇には

旧中島家穀櫃があります。

 

江戸時代後期の建造で

農家の穀物を貯蔵する

寄棟茅葺屋根の板倉です。

 

 

こちらは

旧蓮見家住宅

江戸時代中期に建てられたもので

さいたま市内に現存する

最も古い民家と考えられています。

 

 

茅葺屋根の内側も

見事な木組みです。

 

 

都会で生まれ育った私ですが

こんな風景が

何故か懐古的に感じます。

 

 

このような素晴らしい施設を

無料で公開している

さいたま市に敬意を表します。

 

浦和くらしの博物館民家園

埼玉県さいたま市緑区下山口新田1179-1

048-878-5025

9:00-16:30

入場無料

月曜日(祝日除く)、祝日の翌日(土日祝は除く)、年末年始休館

 

次回は、明日5月7日(火)に番外編。台湾台北市のコーヒーショップ『初作早餐』をテーマにします。