現在、3週間の予定で中国を旅しています。今回のメインは、東北地方(旧満州)。安宿に宿泊しているためインターネット環境は良くありません。『いいね』やコメントバックができないこともありますのでご理解ください。記事は、日本で書きだめてありますのでいつものように毎日アップされます。
本題に入る前に近況を少しだけ。
昨日、吉林のカフェで頂いた『和風肥牛飯』。牛丼かなと想像していましたら、すき焼きご飯でした。
味付けは純和風、肉も柔らかくとても美味しかったです。中国のカフェでこのようなものに遭遇したことに驚きました。
それでは、本題に移ります。
ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、アイルランド各地の『アイリッシュ・トラディショナル・ライブ』です。
アイルランド旅の
最大の目的は
パブなどでのライブ
3週間で20軒
ほぼ毎晩
ビール飲みながら楽しみました
今回は
その中から
何軒かをご紹介します
まずは
ダブリン市内のパブ
Cobblestone
店に入ったら
まず見やすい位置を確認し
席に付きます
ビールは
カウンターで前金注文
ウェイトレスやウェイターはいません
1パイント(500cc弱)で
5ユーロ(600円強)
これで何時間いてもOK
土曜日の午後
セッションが始まります
ミュージックチャージは不要
フィドラーとギタリストが
ビールを飲みながら
ウォーミングアップ
アマチュアミュージシャンで
店からギャラは出ません
ビールも自腹
音楽が好きで
仲間と演奏することが
生きがいとのこと
しばらく二人で演奏していると
女性のマンドリン奏者が
やって来ました
セッションでは
都合の良い時に来て参加し
途中で離脱することもあります
1時間ほどすると
4人目が登場
ブズーキのプレイヤーです
ギリシャの楽器ですが
アイリッシュ・トラッドでも
よく使われます
セッションは2時間続きました
アマチュアとは言え
技量はプロ・・・プロ以上かも
こちらは
アイルランド第2の都市コークの
Sin'E
この日は
セッションではなく
バンドによるライブ
ギタリストも
フルート奏者も
とても上手なのですが
群を抜いていたのが
フィドラー
感動しました
壁には所狭しと
ミュージシャンの写真が
掲げられています
よく見ると
フルート奏者の後ろに
The Doorsの4人が
69年~71年に活躍した
伝説の
アメリカのロックバンド
アイルランドとは全く無縁
でも私の大好きなバンドなので
嬉しくなりました
素晴らしい演奏とThe Doorsに
いたく感激し
翌日の晩も訪れました
なんと
イーリアン・パイプが
加わっていました
私が
アイリッシュ・トラッドの中で
一番好きな楽器です
アイルランドの
民俗楽器で
バグパイプの仲間です
スコットランドのバグパイプと異なり
革袋に空気を送り込むのに
呼気ではなく肘に抱えたふいごを用います
ちなみに
『イーリアン』とは
ゲール語で『肘』を意味します
パブでは
どのような食べ物が頂けるのか
ご紹介します
と言っても
ピーナツなどのつまみ
料理の類がない店が多いです
もちろん
料理を提供する
パブもあります
代表的なものは
ビーフシチューや
シェパーズ・パイ
こちらはビーフシチュー
ギネスビールが
隠し味に使われています
シェパーズ・パイ
『パイ』とネーミングされていますが
パイ皮は使われていません
子羊のミートソースの上に
マッシュポテトをのせて
オーブンで焼いた料理
アイルランドでは
私にとって
一番無難な料理です
ライブの話に戻ります
ゴールウェイの
The Crane Bar
この日はセッション
客の何人かも加わり
大騒ぎ
ブランデーを飲んでいるおじさんが
物凄い美声の歌い手
名曲Caledoniaが最高でした
同じく
ゴールウェイの
Tigh Fox
典型的な
アイルランドの酔っ払いたちで
賑わっています
こちらは
セッションではなく
バンドによるライブ
驚いたのは
フィドラーが日本人女性だったこと
アイルランド在住10年以上だそうです
アイリッシュ・トラッドへの思い入れと
フィドルのテクニック
アイルランド人以上ではと感じました
教会でも
時折
ライブが行われます
こちらもゴールウェイ
町の中心部にある
St. Nicholas教会
この日は
アコーデオンの演奏と
シャン・ノース
『シャン・ノース』は
ゲール語で
『古いスタイル』を意味します
現在はシャン・ノースと言えば
古いスタイルの
ソロ・ステップダンスのことです
タップダンスの原型となったもので
上半身を動かすことなく
下半身でリズムを刻みます
シャン・ノース・ダンサーは
ミュージシャン一人と踊ることを好み
楽器はアコーディオンが多いようです
ダンスの合間に
シャン・ノースの歴史など
語ってくれ興味深いライブでした
偶然ですが
博物館でのライブにも
遭遇しました
リムリックのハント博物館
1993年まで税関だった建物で
『カスタム・ハウス』とも呼ばれています
女性のみによる編成で
アイリッシュ・ハープや
3人のフィドラーなど
トラッドというよりも
クラシックな感じの
素晴らしい演奏でした
ソプラノ歌手が美声を披露
『ロンドンデリーの歌』に
思わず涙しそうになりました
まだまだ
ご紹介したいのですが
長くなりますのでこれくらいで
アイリッシュ・トラッドのライブを
思う存分に堪能した
我が人生でも最高の旅でした
次回は、明日8月4日(土)に番外編。東京・銀座のスペインバル『バル デ エスパーニャ ペロ』をテーマにします。