スピンオフ編~大阪府堺市・『堺鉄砲館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編、ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、大阪府堺市の『堺鉄砲館』です。

 

最寄駅は

南海電車『七道』。

 

 

駅から東に徒歩5分

北旅籠町は

古い堺の町並みが残る一角。

 

『清学院』など

歴史的な建物もあります。

 

 

堺では

古くから

鉄砲の製造も盛んでした。

 

北旅籠町にも

『鉄砲鍛冶屋敷』が残っていますが

こちらは内部非公開です。

 

 

『堺鉄砲館』は

『鉄砲鍛冶屋敷』の

斜め向かいにあります。

 

 

2009(平成21)年

地元の有志達が

堺の鉄砲の歴史を展示するため

築100年の町家を利用して

オープンしたものです。

 

 

土日祝日のみの開館で

入場料は大人100円

中学生以下は無料です。

 

館内では

火縄銃の展示がされているほか

銃の製造、使い方まで

丁寧に教えて頂けます。

 

 

こちらは

銃身の作り方を

説明したもの。

 

1枚の細長い平板を

鍛錬しながら筒にし

強度を保つため

コイル状に細い鉄を巻きます。

 

 

弾丸です。

流線形ではなく

鉄を丸めただけのもの。

 

このため

飛距離は短く

殺傷力は低かったようです。

 

 

銃口から火薬を入れ

細い鉄の棒で

固めます。

 

その後に

やはり銃口から

弾丸を込めます。

 

 

こちらは

油をしみ込ませた

火縄

 

 

こちらは

火蓋と呼ばれるものです。

 

 

火蓋を開けると

このようになっています。

 

火蓋を開けることを

『火蓋を切る』と言うそうです。

 

『合戦の火ぶたを切る』と言う慣用句は

これに由来するとのこと。

 

小さな穴の部分に

少量の火薬を乗せ

撃鉄の溝に

火縄をセットします。

 

 

こんな感じに

なります。

 

 

引き金を引くと

撃鉄が落ち

火縄の火が火薬に点火します。

 

その火薬の火が

銃身の中の火薬に点火し

爆発の圧力で

弾丸が飛び出す仕組みです。

 

軽々と持たれていますが

実は結構思いものです。

軽いもので4㎏

重いものは8㎏を超えます。

 

 

『焙烙火矢』というものが

展示されています。

 

焙烙とは

胡麻などをいった調理道具。

 

それくらいは知っているのですが

火矢とどう繋がるのか

全くわかりません。

 

 

矢の先についた円錐に

火薬を入れ

弾丸の代わりに

銃身に込め撃ちます。

 

着弾の際に

火が広がる仕組みだそうです。

 

当初は円錐に

焙烙を使っていたそうです。

 

 

実戦で使用されたことはなく

実効性は不明のようです。

 

 

ボランティアの方の説明は

丁寧で面白く

堺の鉄砲の歴史が

よくわかりました。

 

堺鉄砲館

大阪府堺市堺区北旅籠町西1-2-7

11:00-16:00

土日祝日のみ開館

072-233-6601(堺観光コンベンション協会)

 

次回は、明日5月22日(火)に番外編。韓国キョンジュ(慶州)市のカフェ『Uncle Rabbit』で頂いたとんかつをテーマにします。