遠距離の彼が朝一番の電車で私の自宅へ。


来て早々に着ていた服を脱ぎ捨て、


ベッドの中に潜り込んでくる。


雨に濡れた身体を私の体温で暖めて、


お互い抱きしめあって、眠りにつく。





食事もせず、会話もそんなになく、


ひたすら眠るだけの休日。


目が覚めれば互いを指先で慈しみ、


キスを交わして、また眠りにつく。


何度もそれを繰り返して、


そして最終電車で帰っていった。





帰りの電車の中からLINEで、


「癒されたよ」


「心地が良い時間だった」


「心が暖かくなった」


「優しい時間をありがとう」


そう言ってくれる彼の想いにグッときた。


言葉だけじゃない、


一緒に眠る為だけに何時間もかけて、


電車代を払って、会いにくる行動、


それこそが愛なんだよね。


なのに私は何を恐怖に感じてるんだろう。


不安ばかりを考えて伝えてしまう私を、


「わかるよ、ゴメンね」と言って全力で、


こんなにも大切に考えて行動してくれる、


言葉もちゃんと伝えてくれる彼に対して、


私は何と戦ってるのだろう。





そんな私の事も全部ひっくるめて、


愛してくれる彼を大切に出来る私に、


なりますように、いや、なるぞ!